在宅勤務中に会社のWindows PCのEdgeで新しいタブを開くと、当然のように新しいタブにはMSNのポータル画面が出てくる。その中に一部だけだが見出しで「東京で年収1000万円は負け…」という記事を見てしまった。気になったので、数分仕事を休止して、その記事を読んでしまった。
正確には記事のタイトルは次のようになっていた。「「東京で年収1000万世帯」は負け組か?地方の「イオンで楽しそうな家族」がまぶしく見えるワケ」。内容は、Xにポストされた投稿を元にしているのだが、東京住まいだと、年収1000万円を稼いだとしても家は買えないし、車も買えないし、子育ても厳しいのだが、地方だと20歳代のうちにマイホーム&マイカーで、イオンで楽しそうに買い物をしている家庭がざらにある。東京にいる意味はあるのか? という投稿で、それに対して色々意見が飛び交っているとのことである。
福岡に13年間暮らした経験からすると、確かに地方都市である福岡市は食料等の物価も安く、また、福岡ではマイホーム&マイカーを所有しなかったが、社宅の家賃も安かった。イオンに行けばある程度のものは揃ったので、地方の方がお金が貯まると思った。
しかし、福岡に住んでいると、東京でよく開催される様々なイベントに行くことが叶わず、指を咥えていることが多かった。それは、僕には不満の種だった。全国で見られる映画ですら、東京だと池袋にIMAXレーザーGTがあるからIMAXを堪能できるが、福岡だとキャナルシティにあるIMAXレーザー4Kは全国で一番スクリーンサイズの小さいIMAXと評されるだけあって、物足りない部分を感じていた。
また、ネット通販は福岡でも横浜でもよく利用しているが、福岡だと東京から遠いので、注文してから中1日開けてようやく届く、という具合で、物が欲しい時に待たされることが多く、イライラの種だった。
東京の家は高いとはいうが、僕の場合は東京ではなく横浜なのと、中古マンション、しかも築年数がかなり経っているマンションなので、東京都内のマンションに比べれば相当安い。まあそれでも買うには清水の舞台を飛び降りる気分だった。そして、安い代わりに実家に顔を出すには便利だが、東京のイベントに参加するのは少々面倒くさい。ドア・トゥ・ドアで1時間半ぐらい片道かかるからである。
それでも、福岡での暮らしと横浜での暮らしを比較すると、僕的には横浜の暮らしの方を取る。物価も高いのだが、僕が見たい、聞きたい、手に入れたいイベントや物が容易に手に入るのはやはり横浜なのである。福岡はアジアや沖縄に旅行に行くには便利な地域だったが、普段から旅行ばかりしているわけでもなかったので、その辺は割り切っている。
個人的には母の認知症対応のために横浜に強引に帰ってきて、良かったとは思っている。物価が高く、貯金が削られているが、その辺はあまり気にしないようにしている。老後が長いとも思っていないので。

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