
僕はMacBook Proで使うDTM機器として、KORGのmicroKEY 25というキーボードを愛用していた。購入したのは5年前になる。音楽制作にはそれほど詳しくないので、頻繁には使わないが、旅行先で撮影した観光地の映像をiPhoneで編集し、YouTubeにアップロードする際に、microKEY 25とSynclavier Vを組み合わせて簡単なBGMを作る用途で使用していた。
そんな中、数日前にYouTubeでKORGが新しいポータブルDTMキーボード「nanoKEY Fold」を発表し、28日から販売するという告知と紹介動画を見かけた。それを見た瞬間、「これ、面白そうだな」と興味を持った。さらに調べてみると、価格は14,850円と分かった。
しかし、購入を即決するには至らなかった。というのも、前述の通り音楽制作を頻繁に行うわけではないし、iPad Proの買い替えも検討していたため、購入は慎重に考える必要があった。
それでも気になって、発売日の28日にAmazonと楽天市場を確認したところ、初回ロットはすでに完売しており、次回生産分の予約受付に切り替わっていた。人気が予想以上だったのだろう。
その後も時間を空けて楽天市場を調べていると、島村楽器がいくつかの色を翌日配送可能な状態で在庫を持っていることを発見した。それを見て、購入意欲が一気に高まった。中でも「サンドベージュ」の色合いが良さそうだったため、すぐに注文した。運よく在庫がまだあったらしく、翌日の午前中には手元に届いた。
早速、これまで使っていたmicroKEY 25を取り外し、nanoKEY Foldに取り替えた。写真は両者を比較したものだ。上がmicroKEY 25、下がnanoKEY Foldである。nanoKEY Foldのポータブルさが一目瞭然である。
nanoKEY FoldをMacBook Proに接続し、Synclavier Vで試しに演奏してみた。坂本龍一の「Merry Christmas, Mr. Lawrence」の一節を弾いてみたのだが、意外にも簡単に演奏できた。キー自体はmicroKEY 25に比べて小さく、ピッチも狭いが、その分多機能で、さまざまな音色が出せる点が魅力的だ。特に、1キーで和音が出せる機能には感心した。
現時点では、付属のUSB Type-Cケーブルが短すぎるため、MacBook Proとの接続に少々不便を感じている。そこで、ブラックフライデー中のAmazonで1.8mのUSB Type-Cケーブルを注文した。それが届くまでの間、iPad Pro用のUSB Type-Cケーブルを代用している。取扱説明書には「付属のケーブルを使用するように」と記載されているが、iPad Pro用のケーブルでも問題なく動作している。
これを機に自分の音楽的センスが向上すればいいのだが、50代半ばを過ぎた今、それを期待するのは現実的ではないだろう。ただ、動画編集時のBGM作りには十分役立ちそうなので、これから使うのが楽しみだ。現在、nanoKEY Foldは楽天やAmazonでも入手困難のようだが、購入のタイミングがうまく合って本当に良かったと思っている。
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