レビューの詳細は、『ブゴニア』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|陰謀論が“密室”を侵食する。ランティモス流・電波サスペンスの悪夢【HDR10 / Dolby Atmos】を参照いただきたい。
この「ブゴニア」は2026年2月13日に日本で劇場公開される作品である。輸入盤4K UHD Blu-rayは2025年年末に入手していたが、今日まで見ることはなかった。
今日見る気になったのは、インターネット掲示板の5ちゃんねるの映画板でこの映画のネタバレ記述が何回かされていて、それを運悪く見かけてしまったからである。ネタバレされてラストのオチが多少わかってしまったので、5ちゃんねるの書き込みが本当かどうかを確かめるためにあえて購入した輸入盤4K UHD Blu-rayの本作を鑑賞した。
ネタバレの書き込みは実は最初の1行しか読んでいない。その1行自体もネタバレだったのだが、今日映画を最後まで見て、ネタバレの1行以上のとんでもないオチがクライマックスに待っていて、驚いてしまった。ネタバレの記事の1行をさらに発展させた驚愕のオチを見てしまったという感覚である。
これだけすごいオチを見たのは、同じく輸入盤4K UHD Blu-rayで買ってある「ジェイコブズ・ラダー」をかつて輸入盤レーザーディスクで見た時以来かと思う。「ジェイコブズ・ラダー」のオチもすごいものがあったが、この「ブゴニア」のオチはそれ以上かもしれない。
オチもすごかったが、基本は陰謀論に染まった男性二人が陰謀論を信じ切って起こす動きが、次第に彼らを追い詰めていくという陰謀論の怖さを描いた作品として、現代社会に問題提起できる内容になっているところもすごいと思う。
4K UHD Blu-rayの本作は画面のアスペクト比が1.50:1とかなり変則的な比率になっている。アスペクト比で言えば、IMAXフィルムに近いアスペクト比である。(IMAXフィルムのアスペクト比は1.43:1) かなり縦長の映像であり、それが作品として観客に与える印象は強烈なものになっている。画面から受ける印象は締め付けられる感覚がある。撮影素材は35mmフィルムなので、フィルム特有の画質の良さが随所に見受けられ、おすすめできる作品である。
Dolby Atmosのサウンドトラックも強烈である。物語冒頭から天井方向からの音源(蜂の唸る音)がフルに活用され、その後もBGMや効果音が天井方向から鳴っているので、音に押しつぶされる感覚が強い。また、主人公たちの会話のシーンはセンタースピーカーのみを使っていて、あえて他のチャンネルスピーカーを沈黙させているのも、演出として効果的である。
この映画は2003年の韓国映画「地球を守れ!」のハリウッドリメイク作である。「地球を守れ!」は電波系映画の傑作として一部で有名だったが、それをハリウッド流に翻訳し、予想外にしない展開を繰り広げる内容に、目が離せない作品に仕上がっている。劇場でみようと思っている人にもお勧めしたい作品である。

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