レビューの詳細は、ボビー・フィッシャーを探して(HD/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。この映画は過去に見た記憶だけはあるのだが、ストーリーは完全に忘れていた。輸入盤レーザーディスクを買った記憶もないし、輸入盤DVDを買った記憶もない。多分1994年頃にWOWOWで放送されたのをVHSで録画し、見たのではないかと思うが、思い出せない。たまたま、Netflixのカタログを見ていたら、この映画が配信されていたのを知って、鑑賞した次第である。NetflixではHD/DOLBY DIGITAL 5.1chで配信されているのだが、どうも日本でもアメリカでもBlu-rayでのリリースはされていないようである。なので、HDの画質で映画を見られるのはこのNetflix版になるかと思う。物語は、伝説のチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーを回想しながら、チェスの腕前を上げていくジョシュという7歳の男の子のチェスに賭ける想いを映像化したものであり、映画そのものが実話を元にした作品であるということに、驚かされる。チェスという日本には馴染みの薄いゲームではあるが、そのゲームの緊迫度はかなり高く、物語に没入する感覚が味わえる。映像はHD/SDRなのだが、解像度はちょっと甘いところがある。元素材が35mmフィルムなので、フィルムグレインが散見され、そのグレインとデジタル圧縮の弊害が時折画面の破綻を起こしている部分はある。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chなので、チェスのプレイ音などで効果的なサラウンドを発揮している。
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