映画「ラスト・ワルツ」(輸入盤4K UHD Blu-ray/CRITERION)

 レビューの詳細は、THE LAST WALTZ(4K UHD Blu-ray/CRITERION)/ラスト・ワルツ/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。佐野元春ファンである僕は、佐野元春が影響を受けた映画として、この「ラスト・ワルツ」を上げているのは知っていた。しかし、残念ながらこれまで鑑賞したことはなかった。この度アメリカのクライテリオン・コレクションの一つとして、この「ラスト・ワルツ」が4K UHD Blu-rayでリリースされるのを知って、Amazon.comで輸入をして、視聴したのが今回のレビューである。映画はTHE BANDの解散コンサートである1976年のサンフランシスコのウインターランドのボールルームでの模様と、監督であるマーティン・スコセッシによるメンバーへのインタビューを交互に描き出す作風になっている。ホームビデオであるVHSやベータが登場するかしないかの頃であり、レーザーディスクはまだ姿形もなかった頃なので、ライブドキュメンタリー映画というのは結構貴重である。実際のコンサートの演奏時間は6時間を越していたらしいが、映画は2時間弱という手頃な長さに収まっている。見どころはなんといってもTHE BANDの演奏と、豪華なゲストミュージシャンの出演に尽きるといってもいいだろう。ボブ・ディランをはじめとして、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤングなど人気アーティストが次々に現れ、楽曲を演奏していくのが、なかなか楽しい。ライブコンサートを収録した映画としては珍しく35mmフィルムを使用しているため、今回のクライテリオン版も4K/DOLBY VISIONでの収録になっていて、魅力的な映像を提供している。音響はdts-HD MA 5.1chの収録になっていて、音の広がり感に効果を発揮している。佐野元春もこの映画に影響を受けたと聞いたことがあるし、佐野元春のアルバム「THE BARN」にゲストとして参加しているガース・ハドソンもこのTHE BANDのメンバーとして出演しているので、佐野元春ファンなら必見の映画ではないかと思う。

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