スター・トレック:ピカード 第3シーズン第2話「撤収」

あらすじ

連邦の医療船の中で、ピカードとライカーは負傷して意識のないビバリーを発見する。そして、ジャックと名乗る若者とも遭遇する。ジャックは、「ビバリーの息子だ」と自ら発言するが、その真の正体は不明だった。医療船の前には正体不明の異星人の船が出現し、医療船もろともトラクタービームで回収しようとするが、堅物のショー艦長がセブンの発言した「英雄になるか、恥をかいた人物になるか」という二択に揺り動かされ、異星人の船に回収されようとしていたピカード、ライカー、ジャック、ビバリーを宇宙艦タイタンの転送装置で回収する。それを知った異星人の艦長ヴァーディクは、自ら姿を通信で現し、ジャックが詐欺師であり、犯罪者でもあるので、ジャックだけの引き渡しを要求する。ショー艦長は、ジャックを拘束し、ピカードとライカーに30分だけジャックの正体を突き止める余裕を与える。その頃、ラフィは連邦の基地を破壊した犯人を追っていたが、連邦側はロミュランの手によるものだと断定していた。ラフィは納得していなかったが、連邦の情報部はラフィに深入りすることを禁じた。ラフィはその命令を無視し、ロミュランの犯人を手配したと思われるフェレンギの仲介人と接触を図る。そこで、フェレンギ人はラフィの真の正体を探ろうと薬物を取り込ませるが、そこに想定外の人物が現れ、ラフィの危機を救う。ピカードとライカーはジャックの正体を探っていたが、ライカーが重症のビバリーの意識を強引に戻し、アイコンタクトをとったことで、ピカードはジャックの正体に気づいてしまう。そして、ピカードはジャックをヴァーディクに引き渡すのを拒否し、退却しようとする。

感想

シーズン3の第2話は、結構謎の多い展開が続いている。ビバリーやジャックを襲った謎の異星人の名前はヴァーディクと明らかにはなるが、どういう異星人なのかはまだ不明だし、ヴァーディクが指揮する宇宙艦は連邦のタイタンより圧倒的に重武装だというところまでしかわかっていない。第1話のラストで登場するジャックも、自分でビバリーの息子だとは名乗るが、連邦のデータベースでは詐欺師で犯罪者だというところまでしかわからず、ピカードとの関連性も、ピカードの直感のみで判断されているので、本当の正体が誰なのかはまだ先のエピソードを見ないと確定できないようなところはある。とにかく、ジャックの過去の行いが元でトラブルが発生しているようで、彼を中心にヴァーディクとの対立がメインになっていくような気はする。ピカードがその点にどう関与して事態打開を図るのかが、今後の展開になっていくような気はする。一方でピカードと今の所絡みのないラフィは、連邦の情報部とのやりとりで、連邦の武器を奪った真犯人を追いかけているのだが、情報部は真相を隠しているようで、ラフィにはその真相を教えないため、ラフィは独自に動いてしまって、危機に陥るという展開になっている。そのラフィを救うのは、まさかのキャラなので、なぜ、そのキャラがラフィを救うのかが謎である。これも次回以降のエピソードで明らかになるのだろうか。どちらにしても、謎がどんどん提示され、その真相が確定しないまま、物語が進行していくので、次回以降の展開に期待がかかる。

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