延々と続く兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラ疑惑と、それを告発した元県民局長に対する罰則、元県民局長と百条委員会で疑惑を究明していた県議の死亡と、問題は解決するどころかどんどん疑念が深まっていく様を呈しているが、基本的には百条委員会や第三者委員会で指摘があった通り、兵庫県知事である斎藤元彦の資質に問題がある。
しかし、斎藤元彦は自分の判断は正しい、という見解を絶対に変えようとせず、問題解決からは程遠い状態だが、今日、また別の第三者委員会が調査結果を公表した。内部告発をした元県民局長の公用パソコンの中に入っていた私的情報を流出させたのは誰か、という部分に疑念があったのだが、それは井ノ本元総務部長が元県民局長の信用を失墜させる目的で流出させた、という調査結果が出て、更にそれを指示したのは斎藤元彦と片山元副知事である可能性が非常に高い、という内容になったのである。
斎藤元彦はマスメディアの質問に対しても必ず一般論でしか回答せず、自分の判断は絶対に正しいという信念を曲げようとしないのであるが、外部からの調査結果が明らかにされるにつれ、1番の問題点は斎藤元彦にあると言わざるを得ないし、彼を支持している信者の存在も話を複雑にしている原因であると思っている。
兵庫県の問題ではあるが、斎藤元彦の態度は民主主義の崩壊を招いている状況に陥っているし、斎藤元彦のスタンスが常態化すれば、他の地域にも悪影響を与えるのは明白であるから、部外者である僕も斎藤元彦の行動には注意を払っていたのであるが、外堀がどんどん埋められていく中で、斎藤元彦は自分の非を認める気になるのかが気になるところである。
兵庫県議会も前回の知事不信任案発動とそれに伴う選挙で斎藤元彦再選という事態を招いてしまったことから、再度の不信任に対して躊躇する部分はあると思うが、ここまで外部が知事に問題があると提言しているのであれば、不信任を再度提出してもいいのではないかと思う。
その前に斎藤元彦が自ら知事職を辞任するのが筋だと思うが、この人の態度を見ている限りそれはなさそうではある。
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