レビューの詳細は、スカーフェイス(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。この映画が、カルト映画として人気を集めているという話は、町山智浩と柳下毅一郎の映画漫才コンビ、ファビュラス・バーカー・ボーイズの記事の中で知ったのだが、見るのは今回が初めてである。iTunes Moviesでバーゲンで売られていたので、購入し、そのまま見ずに放置していたのであるが、会社が夏季休暇で時間がたっぷりあるために、170分という長尺のこの「スカーフェイス」を今回視聴した次第。1932年のハワード・ホークスの「暗黒街の顔役」のリメイク版であるが、ブライアン・デ・パルマ監督とオリバー・ストーンの脚本が、現在この映画をカルト映画としての評価を与えている。ラッパーたちに人気で、黒人もアル・パチーノを尊敬する白人として扱っているという曰く付きの映画である。映画は麻薬の裏世界での仕上がっていくトニーという男の成功と転落人生を描いたもので、トニーを演じたアル・パチーノの存在感は半端ない。トニーがどのように暗黒の世界での仕上がっていくのか、どう転落するのかがじっくりと描かれ、170分という長尺の上映時間も飽きさせることがない。映像は4K/HDR10での提供で、ネイティブ4Kでの映像になっているので、35mmフィルムの映像を余すことなく表現している。高解像度に加え、独特の色合いが魅力を発揮している作品である。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chサラウンドであるが、Hi-Fi音響が効果を発揮している。このデジタル配信では、映画の字幕説明が英語になってはおらず、すべて日本語で状況説明をしているので、マスターは多分日本向けに独自に作ったものだろうと思う。
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