映画「THE BATMAN -ザ・バットマン-」(IMAX 2D/ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13)

映画・テレビ

 ティム・バートン監督版「バットマン」シリーズと、ジョエル・シュマッカー版「バットマン・フォーエバー」と「バットマン&ロビン」、クリストファー・ノーラン版「ダークナイト」三部作に続き、リブートされた「バットマン」の新作映画が、この「THE BATMAN -ザ・バットマン-」である。今回のバットマンは、スーパーヒーローというより、名探偵のように見える。もちろん荒廃したゴッサム・シティの犯罪を打ち砕く活動もしているのだが、市長や警察本部長、検事総監等を次々に抹殺していくリドラーの犯罪に残していった謎を、バットマンが解明していく様に、探偵物のような雰囲気を感じるのである。ブルース・ウェインも若くなり、バットマン稼業2年目ということもあり、犯人であるリドラーの謎解きに奮戦するところが、ヒーロー物というより、ミステリー調に感じるところである。ゴッサム・シティもこれまでになく廃退した都市感を描写していて、終始降り続く雨がそれを強くさせる要素になっている。IMAX 2Dで見たが、映像と音響のイマーシヴ感は抜群で、映像に没入できる環境になっている。リドラーの他にもバットマンの強敵としてファルコーネやペンギン、キャットウーマンも登場するが、他のシリーズの怪物感とは違い、単なる大物悪役として描かれているのも、印象深いものがある。また、バットモービル等のカーチェイスシーンは、ヒーローものとして興奮するシーンだったと思う。総じて、上映時間が2時間55分と長いのを除けば、結構面白い作品だったと言える。

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