あらすじ
ある晩、マット・マードックと友人たちと飲んでいた。そこに謎の殺人鬼が襲い掛かり、友人が殺されてしまう。マードックはデアデビルとして殺人鬼を追い詰め、彼を止めるのだが、友人を失ったショックは大きく、ニューヨークの自警団としてのデアデビルの活動を辞めることにする。
それから1年後、デアデビルとして捉えた殺人鬼は、裁判で長期の有罪判決を受ける。
マードックは本来の職業である弁護士事務所のスタッフから新しい恋人を紹介される。最初の対面ではぎこちなかった二人だが、少しずつ愛を育んでいく。
そんな中、傷が癒えたキングピンは再びニューヨークに現れる。そして、デアデビルが活動を辞めたことで荒廃したニューヨークを浄化すべく、市長選に立候補する。
マードックは、かつて悪事を働いていたキングピンが市長になるということに対して懸念は持っていたが、彼自身はデアデビルを封印したままだった。そして、マードックとしてキングピンことフィスクに会いに行き、会話を交わす。
ニューヨーク市長選挙は熾烈を極めたが、フィスクが市長の座を射止めてしまう。フィスクは街の浄化を宣言するが、マードックは暗い表情をしていた。
感想
マーベル・テレビジョンが制作するスーパーヒーローものの最新作がこの「デアデビル:ボーン・アゲイン」である。僕自身は未視聴なので詳しくはないのだが、「デアデビル」は、マーベル・シネマティック・ユニバースとは関係なく、Netflixで3シーズンドラマ化されていたようである。Netflix版のドラマに出演していた俳優さんたちが全く同じキャラをDisney+版でも演じているとのことなので、Netflix版の続きと言ってもいいのかもしれない。
物語も、冒頭でデアデビルの活躍を描きながら、物語本編はその1年後を描いていて、マードックがデアデビルとして活動するのを辞めてしまっている状況下で物語が進むという、ヒーロー不在の物語になっている。
さらに衝撃的なのは、「ホークアイ」や「エコー」にも登場した悪役キングピンが再登場し、荒廃したニューヨークを立て直す、という公約のもと、なんとニューヨーク市長選挙に出馬し、選挙に勝ってしまうところにある。アメリカでも日本でも最近の選挙について、「なぜ、この人が…」と理解に苦しむ候補者が選挙に勝ってしまう事態が頻発しているが、このドラマでもそれを真正面から描いていて、ショックを受ける。
ドラマは「ボーン・アゲイン」と銘打っているのだから、マードックが再びデアデビルとして活動を再開する物語になると思われるが、それがいつになるのか、どういう展開でそうなるのか、かなり期待を持って1話を視聴した。今後も期待できそうである。
音響はDOLBY ATMOSで配信されているが、マードックの耳の良さを音響効果として再現していて、それがイマーシヴなサラウンドとして再生されるので、自分がマードックになったかのような感覚に陥られる。これは、2chステレオや5.1chサラウンドでは得られない効果だろう。
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