佐野元春、2つのベスト盤を聞いての感想

 10月6日の記事で、「佐野元春のデビュー40周年記念のベスト盤2つのうち、一つだけ届いた」という記事を書いている。10月6日の時点では、佐野元春&ザ・コヨーテバンドのベスト盤「THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020」が手元にあるだけだった。その後、SONY時代のベスト盤「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004」も昨日の金曜の朝に届いた。なのであまり日を開けずに2つのベスト盤が届いたことになる。ベスト盤が届いたので、先に「THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020」を聞いて、昨日の晩から今朝にかけて「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004」を聞いたので、その感想を書きたい。「THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020」は2枚組32曲、「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004」は3枚組48曲収録というかなりボリュームのあるベスト盤になっていて、佐野元春の気合いを感じることができる。また、どちらのベスト盤もそうだが、オリジナルアレンジの曲もあれば、ミックスのやり直しやradio editなどの編集曲、さらには新曲1曲収録と、かなりバラエティに富んでいると言える。特に「MOTOHARU SANO GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004」は再編集された曲が多いため、今の時代でも新鮮な気分で聴くことができる。「THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020」は今の佐野元春のサポートバンドであるTHE COYOTE BANDと作った曲だけでベストになっているので、かなり斬新である。音もかなり良く、聞き応えのあるアルバムである。デビュー30周年の時のベスト盤は今一つ印象が薄かったので、今回のベスト盤はインパクトが大きい。ブックレットに佐野元春の軌跡と楽曲の解説が入っているのもポイントが高い。「THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020」のブックレットの歌詞カードで、「君が気高い孤独なら」の最初に「あんたはそっぽを向いていたから」と謎の一節が入っているのはなんだろうか、とは思うが。いずれにしても、豪華なCDである。ストリーミング配信にはこれらアルバムは提供されていないので、気になる方は買われることをお勧めする。

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