レビューの詳細は、SAS:反逆のブラックスワン(DOLBY VISION/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。Netflixオリジナル映画で、アンディ・マクナブの「RED NOTICE」を原作とする作品が、この「SAS:反逆のブラックスワン」である。Netflixオリジナル映画なので、批評家評価は低いだろうなと思っていながら見ていたが、Rotten Tomatoesでの批評家評価は47%と確かに低い。しかし、僕が見た限りにおいては、そんなに評価が低い作品とは思わなかった。アクション映画に必要な要素は十分備わっていて、それに加えてイギリスが舞台、主人公トムが戦う敵が実は政府と繋がっている、といった要素がそれなりに面白い展開をしていると思うからである。特に敵役のグレースがインパクト強くて、これぞ敵、といった雰囲気を匂わせている。政府は自分に有利になるように敵役の「ブラックスワン」を使っていたが、自分たちの立場が危うくなると、「ブラックスワン」を切り捨てようとする様は、結構今の政府にも繋がる姿勢ではないかと思う。映像は4K/DOLBY VISIONで高精細な映像を提供している。色彩もカラフルで、魅力に溢れている。音響はDOLBY ATMOSでミックスされていて、三次元サラウンドが効果を発揮する。自分の頭上を炎が通り抜けたり、ヘリコプターが飛んで行ったりと、結構アグレッシブにサラウンドを使っている。
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