映画「the UNBEARABLE WEIGHT of MASSIVE TALENT」(輸入盤4K UHD Blu-ray)

レビューの詳細は、the UNBEARABLE WEIGHT of MASSIVE TALENT(4K UHD Blu-ray)/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。1990年代には人気スター俳優だったものの、2000年代以降は落ちぶれてしまったニコラス・ケイジを主役に配し、ニコラス・ケイジ本人を映画の主役にしてしまったメタ構造のアクション・コメディ映画が、この「the UNBEARABLE WEIGHT of MASSIVE TALENT」である。アメリカでは公開されたものの、日本では今の所公開未定となっているため、邦題もない状態での鑑賞になったが、意外に面白いコメディ映画であると感じた。メタ構造と書いたが、ニコラス・ケイジ自身が本人役で映画で主役を張っているため、映画の主役ニック・ケイジが出演した映画は当然ニコラス・ケイジの出演作であり、彼の代表作のタイトルやクリップがいろいろ詰め込まれていて、ニコラス・ケイジの映画を見てきた映画ファンとしてはニヤッとすること請け合いの映画である。なぜか出演するキャラたちがニック・ケイジの出演した映画で好きな映画は?と尋ねられると「パディントン2」と一様に答えるシーンがあり、なぜ「パディントン2」なの?と思わず笑ってしまうところもある。映画はニック・ケイジのファンである大富豪が脚本を書いてニックに出演してもらいたいと望むところから、大富豪とニックの友情が芽生える展開と、大富豪が国際武器密輸組織の元締めであり、少女誘拐事件の犯人と目されることからCIAが動いていて、そのCIAを助ける形でニックが事件に関わるという展開と2つの話が混ざり合っている。2000年以降、話題にもならない映画に出続けていたニコラス・ケイジが久々に話題になる映画に出演し、それを鑑賞できたことは、結構楽しい経験である。映像は4K/DOLBY VISIONで収録されており、高精細かつ素晴らしい色彩表現で映画を形作っている。音響はDOLBY ATMOSで収録されているが、音楽や効果音で適切な三次元サラウンドを提供している。もし、日本劇場公開、もしくは配信公開されたら、必見の作品である。

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