スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド シーズン1第4話「メメント・モリ」(Paramount+/WOWOWオンデマンド)

あらすじ

エンタープライズはある惑星に呼吸濾過装置を届けに向かった。その装置がないと、いずれは惑星に住む住民が呼吸できなくなるからである。

その惑星に到着したエンタープライズは、住民の姿が見えない事に気づき、上陸班を組織して調査させる。異常に気づいたラアンは、通常の方法ではないスキャンをパイク艦長に提案し、その結果難民船を発見する。難民船の乗員は何かが彼らを襲ったという話をしており、その聞き取りからラアンは彼女のトラウマになっていた宿敵ゴーンがエンタープライズを狙っていると察知する。

しかし、ラアンがパイクに指示した時にはすでに遅く、ゴーンがエンタープライズと難民船に攻撃を仕掛け、エンタープライズはダメージを受ける。パイクはゴーンから逃れるために惑星の放つガスの中に逃げ込み、ゴーンのスキャンをかわす。

ガスの中でスポックやラアンはガスの大気の移動で敵の位置を察知できると進言し、パイクは残った光子魚雷をゴーンの船に落として撃破する。

しかし、それはゴーンの囮で、仲間の船がエンタープライズの位置を特定するべく味方の船を犠牲したのである。ゴーンの他の船3隻がエンタープライズを追いかけてきていた。

事態打開のため、ラアンとスポックはシャトルでゴーンの船に近づき、彼らが何を交信しているかをラアンの昔のトラウマをスポックの精神融合で掘り起こし、ゴーンに対して逆襲する。

しかし、まだ脅威は去ったわけではなく、危機の解決のためにパイクは博打を打つ。

その頃、機関室はヘマーが負傷して緊急事態に陥っていたドライブを復旧させることができず、そばにいたウフーラが代わりに対応することで危機を回避する状況になっていた。ウフーラの能力の高さにヘマーもウフーラを認め始める。

感想

このエピソードは主役がラアンなのだが、彼女の幼少期のトラウマと「宇宙大作戦」でカーク船長とタイマン勝負をしたゴーンが姿を見せない謎のエイリアンとして登場することで、スリリングな展開が繰り広げられる内容になっている。

ラアンは色々な過去を持ったキャラクターだが、子供時代にゴーンに追われて兄を失ったというトラウマがあり、エンタープライズの中でも唯一ゴーンのやり口を知っているキャラなので、彼女の行動がゴーンとの戦いの勝敗を分ける要因となっていて、緊迫感がある。

ゴーンは「宇宙大作戦」の1エピソードでカーク船長とお互い武器もないまま素手で戦うという話で登場しているので、まさか「ストレンジ・ニュー・ワールド」で姿の見せない危険なエイリアンとして再登場するとはと、意外性と共にテンションの上がる話になっている。

もちろん、ゴーンとの戦いでエンタープライズのクルーにも犠牲者が出てきてしまい、その追悼がラストで描かれるのであるが、物語冒頭で死者に対しての追悼の意を表す記章をつけなかったラアンが、ラストでつけるというところに彼女の心境の変化があると言える。

一方で見逃せないのは、破損した機関室でのヘマーとウフーラの関係性の強化だと思う。第2話で初対面だった二人はあまり良い印象をお互い持っていなかったが、このエピソードではお互いを理解し合うという展開に変わってきており、ウフーラの能力の高さも描かれることでヘマーがウフーラに持っていた偏見を取り除くことになっている。

今後もゴーンが再登場する可能性は高いが、危険なエイリアンとしてエンタープライズの前に立ち塞がる可能性があり、気になるところである。

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