あらすじ
魔女の道に足を踏み入れたアガサたちだったが、ハートは道を外れたため、底なしの沼にハマってしまい、命の危機が迫ってしまう。ジェンたちがハートを救い出して、アガサは「道を踏み外さないよう」指示する。
そのアガサたちの目の前に突如邸宅が出現する。魔女の道を進むには、邸宅に入るしかなく、アガサたちは邸宅に入り込む。邸宅は上品な造りであったが、出口がなかった。
邸宅に入り込んだアガサたちの前には第一の試練を記した謎の紙が現れる。その試練が書かれた紙を読んでも、意味がわからなかった。そして、アガサたちの前に1本の赤ワインが現れる。ハートは一人で赤ワインを飲んでしまうが、その赤ワインには毒が入っており、ハートの顔は毒のせいで腫れ上がってしまう。
毒の効果は、最後には赤ワインを飲んだものたち全員を死に至らしめるというものだった。しかし、赤ワインを飲まないことには先に進めない。そこで、アガサと少年を除く全員は赤ワインを飲み干す。アガサは赤ワインを飲むふりをして捨てていた。
ジェンは魔法使いとして、解毒剤を作ろうとするが、アガサが赤ワインを飲んでいないことを知り、アガサに飲むよう強要する。仕方なく、アガサも赤ワインを飲んで毒の作用に苦しみ出す。ハートはすでに昏睡状態に陥っていた。
ジェンは解毒剤を作るにあたり、メンバーに材料調達の指示を出す。メンバーはそれぞれ材料を探しに邸宅内を捜索するのだが、そこで彼女たちは幻覚を見始め、恐怖に慄く。
それでも、解毒剤の材料はかき集められ、ジェンは魔術の力で解毒剤を作り出すが、まだ一つ材料が足りなかった。それは赤ワインの毒に侵されていないものの血であった。
感想
このエピソードから、アガサたちが本格的に魔女の道を進んでいき、立ち塞がる試練に対して対抗しようとする様が描かれているが、本エピソードはコメディ要素から、ホラー的要素が強くなっているのが特徴である。
特に毒の入った赤ワインを飲んで、その解毒剤を作るための材料の調達に走るメンバーたちが見る幻覚は、自分の親だったり、メンターだったりと、自分に関係ある人物が目の前に現れて、彼女たちの行いを批判するという内容なので、結構不気味である。
そして、前話でも名前が出てこなかった少年がどうも重要な役割を持っているところは、今エピソードでも明らかである。解毒剤の材料の最後の要素がこの少年の血であるというところは、彼の存在そのものが今後の展開にも大きく関わってくると言えるからである。
今エピソードでは、早くもパーティの一人がこの世を去るが、それに対するアガサのリアクションも不気味である。アガサが今後、立ち塞がる試練に対してどう行動していくのかが見えなくなっている。
今エピソードで面白いのは、前話までずっと画面がシネマスコープサイズだったのに対して、IMAX画角とでもいうべき1.90:1の画角に変わっていて、邸宅内の事件がずっとその画角で押し切られている点である。ワイドなスクリーンではなく、縦に映像が伸長したことで、より没入感が出てきていると感じる。4K/DOLBY VISIONの映像もカラフルな色彩かつ高精細な映像で魅力的である。
DOLBY ATMOSのミックスも、前話では大きく寄与していなかったように思うが、今エピソードでは邸宅内の事件に対してイマーシヴなサラウンドを提供しているので、臨場感を感じさせる。クライマックスのシーンでは結構迫力を感じさせる。
次回、さらにアガサたちを追い詰める試練が待ち受けていると思うが、かなり興味津々である。
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