あらすじ
エンタープライズは、ゴーン艦の猛攻を受けていた。損傷の激しくなったエンタープライズのパイク艦長は、ブリッジクルーにアイデアを出させる。その結果、ゴーン艦のシールド周波数とエンタープライズのシールドの周波数を合わせて干渉させ、ゴーン艦のシールドを無力化してゴーン艦の動きを止める、ということになった。パイクはその作戦を実行に移し、ゴーン艦の駆逐艦を無力化することに成功する。
エンタープライズは一旦、連邦領域に戻る。エイプリル提督はパイクに「ゴーンの監視をするように」という指示を出す。再びゴーンのいる領域に戻るエンタープライズだったが、エンタープライズに乗り込んだモンゴメリー・スコットとペリアは、ゴーンが視力がなく、電磁波などの波長でしか相手を識別しないことから、目眩しの電磁波をエンタープライズから発射する装置を急遽作り上げる。スコットは他の船でゴーンに襲われた時にその装置を突貫で作り上げたのだが、どういう作りだったか思い出せなかった。しかし、ペリアに急かされ、なんとか組み上げる。その装置は無事起動し、ゴーンのいる領域でエンタープライズは敵とみなされずに止まることができた。
バテル艦長の体内にはゴーンの卵が宿っていた。チャペルはバテル艦長を冷凍冬眠させれば、ゴーンの羽化を止められると確信していたが、バテル艦長を冷凍冬眠させようとすると、ゴーンの卵が邪魔をして、バテル艦長を冷凍冬眠させられなかった。スポックもチャペルを手助けすることになり、ゴーンをバテル艦長から切り離す手術を検討するが、どうシミュレートしても致死率100%になってしまう。だが、副長であるイリリア人のウーナの血をバテル艦長に輸血すれば、ゴーンに対する抗体ができ、手術への道が開そうだった。
コロニーにいてゴーンに襲われた人々と、コロニーの人を助けるために着陸したエンタープライズの一部クルーは、ゴーンの消化器の中にいた。ラアンやオルテガスはゴーンの消化器から脱出する手段を検討する。近くにはゴーンの船があり、それを使えば脱出はできそうだった。しかし、コロニーの人も助けたいので、ラアンは過去の記憶を頼りにゴーンのコードを読み取って、コロニーの人々を助けようとする。
エンタープライズではゴーンの特性を研究していた。その結果、ゴーンには活動期と休眠期があり、それは恒星のフレアに影響されるということがわかった。現在は活動期であり、ゴーンは連邦領域に進出しようとしていた。それを阻止するために、パイクはエンタープライズを危機に晒してでも、恒星のフレアをゴーンの休眠期の時と同じ状態に持っていこうと画策する。
感想
本国アメリカと同時配信となった「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド:シーズン3第1話」は、シーズン2最終回の「覇権」の続きである。シーズン2最終回でゴーンの猛攻にさらされたエンタープライズの運命は…、というクリフハンガースタイルで終わってしまった物語の完結編が、シーズン3第1話で描かれる。
ゴーンに寄生されたバテル艦長の運命や、活動期を迎えて連邦領域に進出しようとするゴーンをどうエンタープライズが食い止めるのか、と言ったスリリングな展開、ゴーンに囚われたエンタープライズの一部クルーやコロニーの人々をどう救うのかと言った話に決着がつく様は、見ていて楽しいものがあり、手に汗握る展開が繰り広げられている。
しかし、シーズン2最終回を見てからすでに1年数ヶ月経過しているので、シーズン2最終回の展開をほぼ忘れていて、最初は「どういう展開からこのエピソードにつながっているのか?」と頭が?マークが並んでいた。見ているうちに次第に状況がわかってきたので、スリリングな展開に魅了されたのであるが。
ゴーンとの戦いは一応はこのエピソードで完結し、課題点も解決しているので、次のエピソードからはまた別の話になると思う。
残念なのは、これまでAmazon Prime Video経由のParamount+チャンネルでは、5.1chのサラウンドサウンドで提供されていたのであるが、このシーズン3からは2chステレオ音声固定になったようである。Fire TV Stick 4Kでも、Apple TV 4Kでも、再生しても2chステレオ音声でしか出力していない。Fire TV Stick 4KだとDOLBY SURROUNDが効くので、擬似的に空間サラウンドになるが、5.1chサラウンドを期待していた身としては、少々残念である。字幕の表示からして、WOWOWオンデマンドやJ:COM STREAMと同じマスターを使っているようである。
コメント