高市早苗が総理大臣になって、早速労働時間規制緩和を厚労省に指示

本音ではなってほしくなかったが、日本の新総理大臣として自民党総裁の高市早苗が就任した。ネットを見る限り「これで社会が変わる」みたいな賛成意見が多く、僕みたいな人間からすると辟易してしまうのであるが、ネットで意見を言っている人はどうもネトウヨ系が多いみたいである。

その高市早苗が早速物議を巻き起こすことをし始めた。今日の共同通信の速報で流れたのだが、厚労省に対して労働時間規制の緩和を指示したということである。ただでさえ日本人は休みが下手で、大人しく会社に従って残業を厭わず仕事をして、労働時間が増える一方で「過労死」という言葉が世界中で通用してしまうぐらい働く民族なのだが、それを改善しようとした労働時間規制を早くも緩めて国民全員に仕事しろ、と指示しているようである。

これが物議を醸し出しているのは、高市早苗が自民党総裁になった際に「ワーク・ライフ・バランスは捨てます」「働いて働いて働きます」などと国民を煽るかのような発言をしていたからである。その時は高市早苗擁護論が多く、「国民に働けと言っているのではなく、仕事をしていない自民党議員に仕事をしろと言っているのだ」などという意見が多かった。

僕は過去の高市早苗の発言や行動から、「この発言は国民全員に当てつけたものだろう」と思っていたが、早速それが表に現れたものになったと思っている。

今回の厚労省への指示も切り取り発言であるという話はある。労働者の心身の健康維持と従業者の選択を前提にする、という枕詞があるから、ワーク・ライフ・バランスを配慮している、という意見である。しかし、高市早苗あたりがそれを言っても信用できないし、そもそも労働時間規制を緩和すれば、なし崩し的に労働者に負担増となるような労働時間増になっていくのは、日本という国の他人の目を気にする心理からすれば、目に見えて明らかである。

高市早苗擁護派は擁護するのだろうが、僕は擁護はしない。もともと自民党に対して不信感があるから、鷹派の高市早苗には同意しない。この人のやることに対して批判するチャンスがあれば批判する。すでに目に見えている過去の失敗をあえて繰り返そうとする人を擁護はできない。ついでに日本維新の会も批判したい。

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