レビューの詳細は、アラビアのロレンス(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。名作映画として名高い「アラビアのロレンス」ではあるが、僕自身はディスクメディアでは所有したことはない。食指が浮かなかったからであるが、Apple TV 4KでiTunes Moviesでバーゲンセールでこの作品が低価格で販売されていたので、試しに買ってみた。しかし、上映時間が227分ととてつもなく長いので、買ってからも放置していたのであるが、会社の夏季休暇中に映画を見る時間がたっぷりとあったので、今日、朝から昼にかけて視聴した次第である。見た感想だが、面白い。実在の人物T.E.ロレンスの自叙伝を元に映画化された本作は、アラビアの砂漠や灼熱の太陽が容赦なく人々を飲み込んでいくという点で、インパクトがある。それも65mmのフィルムで撮影されているためと、1988年にリストアされているために、1962年の映画とは思えないほど素晴らしい解像度と色彩を放っている。上映時間が長いのも、物語上必要であったために、そんなに長い感じはしなかった。途中休憩タイムがあるのもポイントで、トイレに行くタイミングができて幸いである。映像は4K/DOLBY VISIONで提供されており、65mmフィルムの高精細感のある映像や多彩な色彩を余すことなく取り込んでいる。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chサラウンドで収録されている。オリジナルの劇場公開版では6トラックの70mm磁気テープでのサラウンドであり、それを5.1chにリミックスしたサウンドであるが、当時の音質では今のようなナチュラルなサウンドではなく、硬めの音が提供されている。ただ、音響効果は素晴らしい。長期休暇のようなタイミングでなければなかなか見られない映画ではあるが、一度見始めると止まらなくなる映画である。
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