映画「2046」(輸入盤Blu-ray/CRITERION)

映画・テレビ

レビューの詳細は、2046(Blu-ray/CRITERION)/2046/輸入盤DVDで観た映画のレビュー を参照のこと。2004年に製作された「2046」は、香港の有名俳優のみならず、日本からは木村拓哉、中国からはチャン・ツィイー、コン・リーなどアジアを代表する俳優を出演させて作られたSFラブストーリーものであり、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」の直接の続編にあたる作品である。「欲望の翼」の続編的話として「花様年華」が存在しているので、「2046」は「欲望の翼」の続編的話でもある。日本人である僕から見ると、物語冒頭で木村拓哉がモノローグを日本語で喋るので、その意外性にびっくりする。それどころか、チャン・ツィイーは北京語を喋り、トニー・レオンは広東語を喋るという言葉が入り混じった状況で誰もが会話を理解しているという、不思議な映画でもある。物語は、シンガポールから戻ってきた新聞記者チョウが、「2046」という近未来小説を書き、その世界観を映し出しながら、チョウと複数の女性との関わりについて描いていくというものである。設定そのものが「花様年華」と共有しているので、「2046」を見る前に「花様年華」を見ておいた方がいいのはいうまでもない。「花様年華」で謎だったラストシーンも、この「2046」で明かされる。画質はクライテリオンならではの画質で、魅力に溢れている。音響もdts-HD MA 5.1chサラウンドなので、効果は優れている。この映画も再生途中で映像がフリーズするという問題を抱えている。ただ、フリーズを1回起こして、シーンをいくつかスキップした後、フリーズしたシーンに巻き戻しで戻り、再生を再開すると、問題は消える。海外のフォーラムでも話題になっているので、ディスクの問題のようにも思える。

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