映画「ブエノスアイレス」(輸入盤Blu-ray/CRITERION)

映画・テレビ

レビューの詳細は、HAPPY TOGETHER(Blu-ray/CRITERION)/ブエノスアイレス/輸入盤DVDで観た映画のレビュー を参照のこと。近年、人の多様性からようやく認知され始めているLGBTをテーマにして、ゲイのカップルがアルゼンチンのブエノスアイレスで交わす愛憎劇が、この「ブエノスアイレス」である。香港からアルゼンチンに向かったゲイのカップルが、イグアスの滝に行こうとして道に迷い、二人は喧嘩別れしてしまうところから物語は始まる。その後、二人は再会をするのだが、以前のように愛情が戻ってくることはなかったというほろ苦い展開である。ゲイのカップルの一人ファイは、香港に帰る旅費を貯めるため、ホテルのドアマンの仕事につき、お金を稼いでいるが、ある事件を起こし、中華料理店で働くことになる。そこで知り合ったチャンという若者と親密になり、ファイの心は揺れる。ファイはまた転職し、香港に帰る旅費が貯まったので、香港に帰る前に台湾に寄り、チャンの家族と会うというところで物語は終わる。結局ファイとウィンの関係が戻ることがなかったというのが、物語の余韻を高めている。映像はカラーとモノクロの映像で構成され、超ワイドアングルで撮影されたシーンなど、インパクトある作りになっている。音響はdts-HD MA 5.1chで収録され、ブエノスアイレスの喧騒感がよく現れているサラウンドである。このディスクは他の「ウォン・カーウァイの世界」のディスクで頻発するフリーズ現象は発生こそしたものの、2秒程度で再生に復帰し、その後は安定していたので、問題はそんなに感じなかった。

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