映画「モータルコンバット」(Dolby Cinema/T・ジョイ博多)

アメリカで人気の格闘TVゲーム「モータルコンバット」をハリウッドで実写映画化したのが、この「モータルコンバット」である。1995年の頃にも実写映画化されているが、その頃からTVゲームは存在していて、日本でもプレイは可能だった。今は、残虐内容から、ゲームの日本発売はないようだが、今でも続くTVゲーム人気から、リメイク映画化されたようである。内容は魔界から人間界に侵略しようとする悪の一団が人間界との戦い「モータルコンバット」を繰り広げるという話であるが、日本や中国に配慮したのか、人間界の戦士として真田広之や人間界を守る戦士として浅野忠信が登場し、魔界の敵であるサブゼロが中国語を話すなど、アジア寄りの配慮を感じる。ゲームと同じく、戦士の頭が吹き飛んだり、大量の血が噴き出すなど、映像の残虐さは健在である。ただ、物語には深みがなく、まさにゲームを実写化しました、という程度の内容である。Dolby Cinemaでの上映を選んだので、Dolby Visionの映像はなかなか見応えがある。また、Dolby Atmosによるイマーシヴなサラウンドは、強烈で、音に包み込まれる感覚が強く、映像と音響で楽しむべき内容になっている。多分、日本ではヒットはしないと思うが、それなりには楽しめる映画である。

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