スター・トレック ヴォイジャー 第83話「宇宙の闇に棲む狩人」

ヴォイジャーは、ヒロージェンの作った中継基地を通じて連邦からのメッセージを受信した。それは暗号メッセージと、クルーに向けた親族からのレターだった。艦内は肉親や友達と連絡が取れたことで歓喜に包まれるが、中には悲劇を呼んだ人もいた。ジェインウェイ艦長、チャコティ、トレスらがそうであった。データの受信をしている最中に中継基地からの信号が劣化し、その調整をすべくセブンとトゥヴォックはシャトルで出かけるが、そこにヒロージェンの狩猟が待っていた。ヴォイジャーは新たな危機に遭遇することになる。

今エピソードは大抵は1話完結であるスター・トレックにしては珍しく前作からの続きという形を取っている。アルファ宇宙域との信号のやり取りがされ、クルーの悲喜こもごもが語られる。印象深いのはチャコティを始めとするマキのクルー達の反応だろうか。同時期に放映されていた「スター・トレック ディープ・スペース・ナイン」で描かれたマキの終焉とこのエピソードはリンクしている。そして両親の手紙を待ちわびるキムと、父から認めてもらいたいがためにそっけない態度を取るパリス、婚約者に去られたジェインウェイとクルーの態度もそれぞれである。まだ物語が完結したわけでもないから、主要キャストの地球圏での対応はどちらかと言うと悲劇のほうが多いような気がする。物語後半はうってかわって危険な種族ヒロージェンとの死闘になっていく。ヒロージェンは第4シーズンを代表する種族なので、今後も登場することになりそうで、楽しみである。

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