あらすじ
エンタープライズから逃げたロミュランのドローン船は、次の標的にライジェル船を狙い、今度は地球とライジェルの緊張を高めようとする。そのドローン船に取り残されたままのタッカーとリードは、なんとか船の構造を理解し、動作を止めようとするが、ロミュラン側に気付かれ、逆にピンチに陥ってしまう。それをリードが機転を効かせ、二人は危機を脱する。その頃、アーチャーはロミュランのドローン船を発見すべく、敵対関係にあるテラライトとアンドリア、そしてバルカンと地球人による共同戦線を張ることを提案する。リーダーが地球人になることで、緊張関係を最小限に食い止めようとする試みである。しかし、アンドリアのシュランは、恋人を失い、テラライトに対して敵意を燃やし、テラライトに対して決闘を申し込む。共同戦線の維持のために、アンドリアの決闘のルールを調べ尽くしたアーチャーは、テラライト人の代わりにシュランと決闘をし、場を丸く収めることに成功する。そして、ロミュランのドローン船を発見し、タッカーとリードを救出する。
感想
ロミュランの陰謀話の中編。ロミュランのドローン船が、かなり強力な船であることが明らかにされ、敵としてロミュランの脅威が明らかになっていると思う。それにもまして、今回地球人としてアーチャーがユニークだったのは、敵対関係にあるバルカン、アンドリア、テラライトを一つにまとめ、共同でロミュランに対抗する手段を用いたことであろう。ようやく地球人が惑星連邦の要として機能するその最初の第一歩を踏み出した、と言えるのではないかと思う。しかし、ロミュランのドローン船をコントロールしていたのが実は、というところは驚異である。次エピソードで、どう結末をつけるのか、楽しみな一編である。
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