反転星雲を探索中のヴォイジャー。その中でキムはホログラムの女性・マレーナに恋してしまう。その恋の相談を受けたトゥヴォックは、彼女と会うのだが彼もマレーナに引かれていく。キムとトゥヴォックの仲は険悪になるが、一方ヴォイジャーは反転星雲の中から脱出できなくなってしまう。そして、マレーナもホログラムの行動基準から外れてトゥヴォックに接近し始める。
珍しくキムの恋の話かなと思ったら、トゥヴォックと異星人の交友関係の話だったという意外な展開のエピソード。考えてみると、トゥヴォックというバルカン人の立ち位置がはっきりするエピソードである。クルーとの交友関係もなく、一人孤独なトゥヴォックと、それを感じ取った異星人のトゥヴォックへの接近と孤独なもの同士の関係が物語の中核になっている。そこに行き着くまでのエピソードが長いため、じれったい感じを受けるのだが、最後はトゥヴォックの人生の生き方みたいなものを表していて何となく心に余韻が残る話になっている。監督を務めるのはドクター役のロバート・ピカード。そのせいか登場シーンが少ない。ホログラムのトロピカルな雰囲気は数話前にニーリックスが創りだして、ただの前ふりかなと思わせておいて、ずっとその後が描かれるのが面白い。それと何となくパリスとトレスの関係が微妙だなと思わせる雰囲気があるところが今後どうなるのか楽しみである。
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