スター・トレック:ディスカバリー シーズン4 第7話「結びつき」(youTube)

あらすじ

スタメッツとアディラは、亜空間の亀裂から採取した物質をコンピューターのゾーラと共に調査し、空間異常を生み出した生命体のいる座標を特定するが、ゾーラはその生命体と遭遇するとクルーに危険が及ぶと判断し、スタメッツにもアディラにも、さらには艦長のバーナムにさえも座標を教えようとしなかった。そのため、ゾーラがAIなのではないかという疑念が高まり、連邦の博士であるコヴィッチがディスカバリーに派遣され、原因の特定を始める。その頃、連邦の加盟、非加盟の生命体が一堂に集合し、空間異常に対する対応策について、議論していた。バーナムとブックもその会議に参加していて、議論は生命体との友好的接触を望む声と、攻撃的対応を望む声に分かれていた。そこに重力異常の研究をしていたタルカが現れ、重力異常を生み出している装置の爆破を提案する。しかし、それはキトマー条約で禁じている方法であり、また、亜空間を破壊することからワープができない空域ができること、未知の生命体への先制攻撃と捉えられ、危機が生じる、と異論が出た。一旦会議は休憩するが、タルカはブックに皆を説得するよう話しかける。タルカはどうもこの世界の人ではなく、並行世界の人であるらしい。そこの世界に帰るべく、重力異常を起こしている装置の爆破を考えていたのだった。その話を聞いたブックは、装置の爆破を提案する演説を行うが、バーナムはそれに反論する演説を行う。そして、参加者による未知の生命体への接触方法の投票が始まった。一方ゾーラの機能を調べていたコヴィッチやスタメッツ、アディラ、グレイ、サルー、カルバーは、ゾーラが自身でも認識していないディスカバリーのクルーの映像領域を発見する。ゾーラはクルーを大切に思っていて、また膨大な知識を持つ球体をディスカバリーが保護していることから、ゾーラの知性が人間らしくなっていったのだった。スタメッツはゾーラに演説を行い、クルー同士の関係性について説いて、ゾーラに理解してもらう。

感想

今日の話は、直接は重力異常の話にはなってはいないが、連邦が開催した異星人同士の会議で、重力異常を生み出した未知の生命体への対処方法についての議論と、知性を持ってしまったディスカバリーのコンピューター、ゾーラに対するスタメッツのクルーに対する関係性についての説得がメインになっている。未知の生命体に対する対処方法は、バーナムの演説が採用されることになったが、重力異常で故郷を失ったブックにとってはバーナムの意見は受け入れられるものではなく、別の次元から来たらしいタルカの提案に乗って、自分の船で胞子ドライブで出ていってしまう。この辺は今後の展開が複雑になるかの暗示を示しているといえる。もう一つのストーリーであるディスカバリーのコンピューター、ゾーラが知性を持ってしまった話は、最終的には連邦の博士であるコヴィッチもゾーラを新しい生命体として認める判断を下し、ディスカバリーに新しいクルーが生まれる瞬間に立ち会った喜びが味わえる。その一方でグレイはトリル族の故郷に帰る展開になり、一時的にはアディラも休暇という設定で画面から姿を消す。物語はだんだん核心に迫っていくが、この先、どういう展開になるのかが楽しみである。しかし、映画監督であるデヴィッド・クローネンバーグが、コヴィッチ博士として、度々登場するのは、クローネンバーグもスター・トレックに関心あるのか、と思ってしまう。

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