レビューの詳細は、CLIFFHANGER(4K UHD Blu-ray)/クリフハンガー/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。この映画は、1993年製作で、まだ日本がバブル経済が破綻したあたりの作品ということもあってか、日本の音響機器メーカーであったパイオニアが、自身がセールスするレーザーディスクのタイトル増のために当時イケイケであった映画会社カロルコに出資し、制作に関わっていた経緯がある。当然レーザーディスクはキラーコンテンツとして販売されていて、輸入盤レーザーディスクよりも日本のレーザーディスクの方が画質がいいという話すらあったほどである。そのパイオニアもオンキヨーに買収され、オンキヨーは破産するという事態に至っているから、時代の流れは残酷である。この輸入盤4K UHD Blu-rayは北米版なので北米での配給権を持つSONY PICTURESからリリースされているが、結構高画質、高音質なディスクとして蘇っている。映画はシルヴェスター・スタローンのスター映画なのだが、スタローンよりも山岳の風景画の4K/HDR10による映像の方が魅力的に見えてしまうから、不思議である。映画のストーリー展開そのものは、スタローンの他の映画と同じく、彼が輝くような展開になっているので、特段可でもなく不可でもない作品に仕上がっているが、とにかく映像と音響が素晴らしいので、それだけで魅力的に見える映画である。4K/HDR10による映像はロッキー山脈の映像を精細感ある画で描写しているし、音響はDOLBY ATMOSにリミックスされ、あざといぐらいに三次元サラウンド効果を発揮している。日本ではBlu-rayのリリースにとどまっているので、輸入盤に抵抗感がないのならば、輸入盤を購入することをお奨めしたい。
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