あらすじ
ブックの故郷であるクイジャンは、謎の重力異常によって破壊されてしまった。精神が不安定になるブックだったが、連邦もこの重力異常がもたらす危険性について認識を新たにし、ディスカバリーに調査を命ずる。重力異常は連星ブラックホールとでもいうべき存在で、通常のブラックホールとは、存在が異なっていた。ディスカバリーは重力異常の発生源の近くまでたどり着くが、そこからの調査は難しかった。探査機を送る案も出たが、重力異常の歪みによりデータが集められないという問題もあった。そこにブックが自分の船で調査に出ると申し出る。バーナムは反対するが、ディスカバリーに復帰したサルーの提案もあり、ブックの船にホログラムのスタメッツを乗船させ、かつブックの船とディスカバリーをケーブルで繋いで、リスク回避をすることで、ブックの船でデータ収集を試みる。重力異常の中にブックの船は入り込むが、その重力異常はディスカバリーにも影響を及ぼし、ディスカバリーの重力発生装置を無効化して、艦内を無重力化してしまう。そのため、ディスカバリーの船体にも危機が迫り、ブックの船を回収せざるを得なくなるが、データはまだ集めきっていなかった。ブックは自分の船とディスカバリーをつなぐケーブルを切り離すよう進言し、バーナムも渋々それを了承する。ケーブルが切り離されたブックの船は、重力の渦の中に入り込んでしまうが、ディスカバリーのクルーが、ブックの船を重力の渦から脱出させる方法を見つけ出す。バーナムは、ブックにプライベートモードで通信し、ブックに脱出するよう提案する。ブックはその頃、死んだ甥の姿を何度も見て、心が動揺していたが、バーナムの提案により、船を重力の渦から脱出させる技に乗ることにする。
感想
シーズン4の第2話は、第1話で宇宙基地とブックの故郷クイジャンを襲った重力異常の調査に出かけるディスカバリーの想定外のトラブルに巻き込まれる様子を描いたものになっている。重力異常は言ってみれば連星ブラックホールとでもいうべき存在なのだが、ブラックホールの物理的情報とは全く性質が異なっているので、連邦にとっては脅威になってしまっているのである。その重力異常の調査に出かけたディスカバリーだったが、調査をするには船を危険に晒すしかなく、それを買って出たのがブックだったことから、ブックがスタメッツのホログラムと共に情報を収集する展開になっている。それにしても、ブックの船が危機に晒されるだけならまだしも、実は想定外の危機がディスカバリーにも迫ってきており、最後に重力異常の情報の一部が明らかになるに連れ、今後の展開の深刻さが重くのしかかってきている。シーズン4はこの重力異常の解明と、その解決法に焦点が当たりそうだが、スター・トレックらしい展開で期待が持てそうである。
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