あらすじ
カマラを助けたカムランの母親は、カマラのひいお婆さんであったアイシャと、仲間であった。彼女たちはカマラに宿った光のパワーを持って、別の世界からこの世界にやって来た人々で、過去からカマラが手に入れた腕輪のパワーを持って、別の世界に帰ろうとしていたのだった。その事実を知ったカマラは、自分の身に宿ったパワーに畏怖を感じる。それをブルーノにも助けてもらおうとするカマラだったが、ブルーノは大学に合格したため、カリフォルニアに行こうと思っていた。ブルーノはなかなかカマラに協力はできなかったが、それでもできることはしていた。その頃、カマラの兄が結婚をした。兄とお嫁さんを祝福するカマラやカマラの両親、知人たちだったが、カムランの母がその祝宴に襲撃を仕掛けてくる。カマラは祝宴から人々を避難させるべく、嘘の火災警報を鳴らして人々を避難させ、一人カムランの母親たちと相対峙する。そこにブルーノやカムランも加わって、なんとかカムランの母親たちの目論みを打ち砕くことに成功するのだが。
感想
第1話と第2話を見て「青春ドラマだな」と実感した「MS.マーベル」だが、この第3話は「パキスタン家族ドラマだな」という印象が強い。それは物語中盤のカマラの兄の結婚式が物語中心に置かれ、パキスタンという馴染みのない国の風習がどこまで本当かわからないながらも、結構丹念に描かれているからである。それはカマラの兄の結婚式に関わらず、カマラのひいお婆さんであったアイシャとカムランの母親の関係においてもその辺の繋がりは見えるところがあり、民族主義的展開を繰り広げていると感じるところがあるからである。その分、カマラのヒーローとしての自立はまだまだ遠いものになっているところはあるとは思うが、思っていたよりも面白いストーリーに仕上がっていると思う。このドラマでカマラがヒーローとして自立するのかまだわからないところはあるかと思うが、物語も折り返し地点を過ぎ、徐々にカマラに宿ったパワーが何かという点は明確化しつつあるところだけでも、十分面白いと思う。
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