あらすじ
オルナラ星でのセカンド・コンタクトに失敗し、挙げ句の果てにブリーンの攻撃をAI搭載の最新鋭機テキサスクラスの船に助けられたセリトスは、任務を解かれそうになる。しかし、フリーマン艦長は意地を張ってセリトスとテキサスクラスの船とで任務遂行のレースを開催し、AIよりもヒューマノイドが操艦する船の方が優秀であることを証明しようとする。その頃、ラザフォードはテキサスクラスのAIのプログラムを見ていて、何か妙なことに気がつき始めていた。そして、ボイムラーはブリッジ士官のシャックスをからかう発言をして、シャックスから嫌われてしまう。セリトスとテキサスクラスの任務レースは、無人の惑星で微生物が存在することに気づいたテンディが任務を中断させたために、テキサスクラスに完敗する。しかし、その微生物の存在に気づかなかったテキサスクラスのAIの判断に疑問をフリーマン艦長は提督に投げかける。そして、ラザフォードもテキサスクラスのAIのプログラムがかつて自分が作ったものであり、自分が事故で負傷することになった原因のものであることに気づく。全ては提督の仕掛けた壮大な罠であり、ヒューマノイドに取って代わって、AIの支配する艦隊を作ろうとしていたのである。しかし、テキサスクラスのAIを全自動化されたところ、テキサスクラスは提督の言うことも聞かなくなり、暴走を始める。セリトスは3艦に増えたテキサスクラスと戦い始めるが、劣勢だった。その頃、マリナーは考古学者と共に遺跡を改修する作業に明け暮れていたが、セリトスが危機に陥っていることを知り、助けに向かおうとする。
感想
「スター・トレック:ローワー・デッキ」シーズン3の最終回である今エピソードは、壮大な展開の話になっていて、ギャグは少ないものの、アニメでここまで艦隊戦を描いていて良いのか、と言うぐらい壮大な艦隊戦を繰り広げる最終回らしい大風呂敷を広げて、それを回収したエピソードになっている。過去に描いたエピソードも実はこの最終回につながっていて、そのパズルのようなつながり方には、感心するばかりである。シーズン1最後に死んでシーズン2で蘇ったブリッジ士官のシャックスの事態打開策が今回のエピソードでは初めてと言ってもいいぐらいに採用され、クライマックスで機能している様は、大変面白い。そして、大団円かと思ったら、エンドクレジット後におまけ映像があり、シーズン4に続くかのような描き方をしていたので、期待が持てる。シーズン3は結構過去エピソードからの続きの展開が多かったり、過去シリーズの俳優さんがゲストで出てくる機会も多く、楽しいシーズンだったと思う。シーズン4がAmazon Prime Videoで見られるのかは不明だが、配信されるのならば、ぜひ見たい作品である。
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