Apple TV 4Kのビデオの設定を変えて、Infuseで4K/HLG動画の再生の色調を正常化する

昨日、「Apple TV 4KにInfuseというアプリをインストールして、NASにある4K/60fps/HDRの動画を再生したところ、白が飛んで黒に締まりがない映像が出てきた」ということを書いている。昨日の段階では、解決策は見つからなかった。

今日の朝になって、ふと「Apple TV 4Kの映像出力が全ての動画でDOLBY VISIONの回路を通るようにしていたな」と思い立ち、設定を変えてみることにした。最初はDOLBY VISIONを切って4K/60fps/HDRの画質設定にして、4K/60fps/HLGの自分で作った動画を見てみたのだが、DOLBY VISIONを通すのとそう変わりはなかった。

その作業をしている時、ふと「Apple TV 4Kの再生動画を適切に管理するには、「コンテンツに合わせる」という設定にしたらいいのではないか」と思い出した。それで、ネットで正確な設定方法を調べたところ、すぐに解は見つかった。

設定方法は以下の通りにする

  • Apple TV 4Kの設定.appから「ビデオとオーディオ」を選択する
  • 「フォーマット」で「4K SDR」を選択する
  • 「HDMI出力」は「YCbCr」、「クロマ」は「4:4:4」になっていることを確認する。なっていない時は適時修正する。
  • 「コンテンツに合わせる」の「ダイナミックレンジに合わせる」と「フレームレートに合わせる」をそれぞれ「オン」にする。

これで、Apple TV 4Kが再生する動画の種類によって、動的に映像出力が変わるのである。4K/SDRの動画ならば4K/SDRで出力され、4K/HDRの動画ならば4K/HDR、4K/DOLBY VISIONならば、4K/DOLBY VISIONで出力される。

この設定をしてiPhone 13 Proや14 Proで撮影した4K/60fps/DOLBY VISIONの映像をMacBook ProのDaVinci Resolveで編集した4K/60fps/HLGの映像をNASに置いて、Infuseで再生したところ、正常な色調で再生されることを確認した。ただ、MrMCで再生されるような煌めくような色彩ではなく、リアリティのある映像に落ち着いてはいた。多分、MrMCのHDRの解釈がHDR10だけで、InfuseのHDRの解釈がHDR10、HLG、DOLBY VISIONと様々な規格に対応しているためだと思われる。InfuseとMrMCでDOLBY VISIONの動画を再生しても、双方のHDRの効果は違うので、Infuseの設定も正しい方向に落ち着いたと思っている。

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