あらすじ
ブリーンの分裂した勢力は、ルーン団長がモルに殺されたことで、タハルという団長までもが創始者の技術を手に入れようと動き出していた。タハルが動くのを阻止するためには、連邦側から交渉者を送り込むことが必要になってきた。その交渉者には、サルーが志願する。そして、サルーやトゥリナたちは、ディスカバリーに先に創始者の技術を手に入れるよう指示する。
ブリーンの攻撃を交わすために破壊されたと偽装したディスカバリーは、ダメージを受けた箇所の修理がかろうじて創始者の技術が置かれている場所に移動できるだけの分は終わって、精度は悪いが、胞子ドライブも復旧した。それで、ディスカバリーは創始者の技術が置かれている場所にジャンプする。
ジャンプ先は、2連星のブラックホールだった。ブラックホールに飲み込まれそうになるディスカバリーだったが、ブラックホールが2連星だったことを応用し、一方のブラックホールの重力から別のブラックホールの重力を使って脱出する。
脱出したディスカバリーは、創始者の技術が隠された衛星を発見する。それは2連星のブラックホールのちょうど中間に位置していた。しかし、衛星を回収する前に、モルが率いるブリーン船が到着し、先に衛星を奪い取ってしまう。
バーナムたちは、衛星を取り戻そうと作戦を練り、ブリーンの船に潜入して衛星に転送ロックのデバイスを取り付け、取り付けた後に遮蔽しているディスカバリーは遮蔽を解いて、潜入するクルーと衛星を回収しようと考える。ブリーンの船に潜入するため、バーナムやブック、アディラたちがブリーンのスーツを着てシャトルでブリーンの船の穴を突いて潜入する。
モルとブリーン人たちは、回収した衛星に石碑を挿入する。すると衛星が開き、高次元のポータルへの扉が開いた。しかし、ポータルの行き先は不明で、調査しようとしたブリーン人たちは次々とポータルに飲み込まれ、消息不明になった。
何度もピンチに陥りながらもブリーン船内に潜入したバーナムたちは、バーナムとブックが衛星に転送ロックを取り付ける作業を、アディラたちがブリーン船のシールドを下げる作業を協力して進める。しかし、ブリーン船内での異常に気付いたモルは、船内に警報アラートを出し、バーナムたちの作戦を食い止める働きをしてしまう。
作戦は失敗に終わったかに見えたが、バーナムはレイナーに暗号を送り、次の作戦を実行して衛星の回収を図ろうと目論む。その作戦の実行中、創始者の技術を手に入れ、ラアクを生き返らせたいモルは、ポータルの中に飛び込んでしまう。それを見たバーナムも後を追いかけ、ポータルに飛び込む。
感想
最終回まで残り2話となったこのエピソードは、かなり面白い。創始者の技術が目の前に存在しているのだが、その本質を入手できる鍵を握っているのはバーナムだけなので、バーナム対本質を知らないモルとの駆け引きが、物語のキーになっている。
このエピソードもブリーン人の生態を詳しく描いているので、謎の異星人だったブリーン人が、その正体を明確にしているところもあって、興味深いところがある。連邦とは対話の成り立たない好戦的種族ではあるが、そのブリーン人を出し抜いて、バーナムたちが創始者の技術を手にすることができるのかが、物語を面白くしている。
ディスカバリーから下船してしまったために出番が少ないサルーではあるが、ブリーン人との交渉に自ら手を挙げて、ディスカバリーの苦戦を救おうとする姿は、好印象を受ける。婚約者のトゥリナも含め、ディスカバリーをサポートする姿は、美しく見える。
物語ラストは、まさにクリフハンガーになっているので、次週の最終回で、どう決着をつけるのかが、期待するところである。
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