あらすじ
刑事アグネスは、ウエストビューでの死体遺棄事件に立ち会う。その死体は、何者かが森の中に放置したものであり、犠牲になった場所は別のところにある、とわかってきた。
死体の指には東欧の土が付着していた。そして、図書館のカードを持っていた。アグネスは図書館に行き、カードからなんの本を借りたのかを探そうとするが、その本棚は燃えていてわからなかった。
死体遺棄事件の捜査にFBIも加わり、真相を探ろうとするが、次第にアグネスの身に異変が起こり始める。アグネスの自宅に泥棒が押し入り、それを追跡している途中で、何かが変わり始める。
そして、アグネスは、自分の真の名前を思い出す。真の名前は、アガサであった。そして、図書カードの本で最後に借りたのはワンダ・マキシモフであり、その前がアガサであった。
アガサは記憶をなくしていたが、どうもワンダに自分の力を奪われたことだけは記憶に取り戻したようであった。その彼女の前にさまざまな人々が集まってくることになる。
感想
Disney+でマーベルのテレビドラマが新配信されるのは、「エコー」以来9ヶ月も経ってからのことになる。マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ4でテレビドラマと映画を乱発させてしまい、熱心なファンですら、「ついていけない」と脱落する中、Disneyの新社長が映画とテレビドラマの供給を減らす、と宣言したことにより、かなりペースダウンした中での「アガサ・オール・アロング」スタートになった。
「アガサ・オール・アロング」は、Disney+向けの最初のテレビドラマ「ワンダヴィジョン」でワンダの敵として登場したアガサという魔女を主人公にしたスピンオフドラマである。「ワンダヴィジョン」自体がスピンオフなので、「アガサ・オール・アロング」はスピンオフのスピンオフになっている。
物語は、最初謎に満ちた状態でスタートする。アガサは何故か刑事アグネスとして登場し、ウエストビューで起きた殺人事件の捜査に着手するが、次第に異変が起こり、自分が何者なのかを覚醒し始める、という展開である。
「ワンダヴィジョン」もそうだったが、最初は別の展開からスタートし、次第に本筋に入っていくというところはミステリーの雰囲気満点で、興味深く見ることができた。まだ、最初の1話だけなので、謎はほとんど解決もしていないし、さらなる謎も提示されていくのだが、マーベル・シネマティック・ユニバースと今の所大してリンケージを持たない展開には面白いものを感じる。これが、シリーズが進むにつれ、どう展開していくのか、という好奇心をくすぐられる。
画質は4K/DOLBY VISIONなので、高精細でメリハリのある色彩をしている。魅力的な映像に仕上がっている。
音響はDOLBY ATMOSで、オブジェクトが視聴者の周囲をさまざまな形で配置されているので、ムード満点の演出になっている。
コメント