レビューの詳細は、CIVIL WAR(4K UHD Blu-ray)|シビル・ウォー アメリカ最後の日|輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
この映画は、この記事を書いている2024年10月6日現在、日本で劇場公開中である。横浜に引っ越しした後、池袋にあるグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTでこの作品は見たいな、と前から思っていたのだが、なんか仕事などでストレス溜まり、出かけるのが億劫になったのと、池袋まで時間がかかるので、すでに日本劇場公開前に購入していたこの作品の輸入盤4K UHD Blu-rayでホームシアターで鑑賞してしまった。画面のアスペクト比は4K UHD Blu-rayでは1.85:1だったので、おそらくIMAXレーザーGTでも1.85:1での上映になるだろうから、IMAXの利点は巨大なスクリーンと、爆音サラウンドぐらいしか利点がない。
ホームシアターでも、他の部屋に配慮は必要とはいえ、それなりの音量で今のところ楽しめているので、映画館のように映画の途中でトイレに立つ人を見かけて注意が逸らされることもなくて、じっくりと映画の中に没入できた。また、4K UHD Blu-rayではDOLBY ATMOSでミックスされているので、IMAXの12chサラウンドよりは効果的である。
映画は架空のアメリカの話であり、内部分裂してしまったアメリカが内戦状態にある中、大統領にインタビューを試みるジャーナリストたちの見た内戦の実情を描いたディストピアものである。架空の話なのだが、現実はトランプ元大統領が巻き起こした政策によってアメリカが二分化されている実態があり、単なるフィクションとして見るにはあまりに現実からの延長線上にあるドラマとしてリアルに描かれているように思える。
そして、主人公である写真ジャーナリストのリーが次第に正気を失っていき、リーを慕うジェシーが写真ジャーナリストとして自己を確立していく物語でもある。主人公がクライマックスで入れ替わっていく物語であるとも言える。
映像は4K/DOLBY VISIONで収録されていて、高精細な解像度かつ、現実的な色彩の描写にリアリティを感じるところである。音響はDOLBY ATMOSでミックスされているのであるが、無音状態のシーンが多いので、DOLBY ATMOSのミックスの必要性があるのかという疑問は残る。ただ、内戦のシーンでは銃撃音が視聴者の四方で弾け飛ぶし、空間再現力は抜群なので、その場面だけはDOLBY ATMOSのミックス効果は十分に感じられる。
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