レビューの詳細は、コカイン・ベア(4K UHD/iTunes Movies)|Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。
この映画は、映画館で公開された時にその作品設定から気になっていたのだが、結局輸入盤4K UHD Blu-rayを購入することはなかった。買わなかったのは、最初、この映画のビデオはただのBlu-rayしかリリースされなかったので、買う意欲を失っていたからである。4K UHD Blu-rayはただのBlu-rayリリースの半年後にようやくリリースされたのだが、その時には予算がなかった。
それでも、iTunes Moviesのバーゲンセールで1000円以下で売っている時があって、気になっていた映画だったので、iTunes Moviesで4K版を購入して、Apple TV 4K(第3世代)に買い替えたこともあって、Apple TV 4K(第3世代)の性能をチェックするために、今日、視聴した次第である。
レビューでも書いているが、コカインを食べてハイになったクロクマが人間を襲うという嘘のような話ではあるが、実は事実を元にした映画であるという点から、奇想天外なストーリーになっている。作品内容はブラックコメディ調であり、事実とは信じられないのだが、でも実話をベースにした作品なので、内容は事実に即しているわけで、そのギャップが面白い。
一面を見れば、コカインを食べたクロクマはホラー映画の殺人鬼とも言えるが、そこまで怖いかというと怖くはなく、でも登場人物を次々に食いちぎっていくのでスプラッター度は高いという、ユニークな作品である。
事件の舞台もジョージアの国立公園内というのどかな場所なので、スプラッター場面と自然という相反する設定がギャップを生み、インパクトは強い映画になっている。
映像は4K/DOLBY VISIONなので、映像は高精細だし、DOLBY VISIONによる色彩管理も鮮やかで、リアルな描写に長けていると言えるので、4K/DOLBY VISIONのデモンストレーションにはいいのではないかと思う。
音響はDOLBY ATMOSで提供されている。オブジェクトの定位感はさほど強くはないが、それでも視聴者の周囲360度に音が広がる感覚は味わえるし、クロクマの咆哮とか、拳銃の銃声が四方八方に広がるところとか、効果は抜群である。
作品評価はそんなに高くはないが、こういう事件が本当にあったのだな、というのを知るには面白い作品だと思う。
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