あらすじ
リオを召喚するために開いた扉をリリアたちは閉じるのを忘れていた。開いた扉から、セイラムの魔法使いたちが現れる。セイラムの魔法使いは、元々はアガサの母やその他の魔法使いだったのだが、アガサを殺そうと目論んでアガサに逆に魔法の力を奪われ、殺された者たちであった。そのため、アガサに復讐を企てていた。
セイラムの魔法使いたちが現れたことに対して、アガサたちは魔法で防御を張り、魔女の道から木の箒を持って空に飛び立つ。少年は、「そのまま空を飛んでいければ、魔女の道の突破は楽だったのに」と述べるが、魔女の道はアガサたちが空を飛行するのを許してはくれなかった。アガサたちは魔女の道に引き戻され、また試練が待ち受けている屋敷に入ることになる。
屋敷の中での試練は、オウジャと呼ばれる霊を召喚するグッズを使って何かを召喚するというものであった。アガサたちはオウジャを始めるのだが、アガサは冗談で死んだハート夫人の霊が憑依したふりをする。それはすぐに見破られるのだが、続いて行ったオウジャで、「アガサを罰せよ」というメッセージが憑依され、アガサに霊が取り憑く。アガサに取り憑いたのは、アガサを殺そうと目論んだアガサの母だった。
アガサの母はアガサを殺して、他の魔法使いたちは魔女の道を進むように進言する。しかし、アリスはアガサを救おうと、魔術のパワーを母が憑依したアガサに送り、アガサの母を追い出そうとする。アガサの母は少年のオウジャの完遂とアリスのパワーによって追い出されるが、アリスはパワーを取られて死んでしまう。
感想
物語も佳境に入り始めているが、今日のエピソードは、試練の待ち受ける屋敷に入っても、画面のアスペクト比がシネマスコープサイズのままで、変化がなかった。これには何か意図があるのだろうか、という疑問を抱かせるものになっている。というのも、今回の屋敷内の試練は、アガサ本人に対するものだったからである。
そもそも物語全体が、悪のパワーに満ち溢れていたアガサを殺そうと目論んで失敗し、アガサにパワーを奪われ死んでしまったアガサの母親と、セイラムの魔法使いたちがアガサに逆襲を企てるという展開なので、アガサの立ち位置自体がかなり危ういものになっていると言える。
その証拠に、ラストでアガサは行動を共にしていた魔女たちから見捨てられる。ただ、少年がラストにとった行動も結構意外性があり、この先どう転んでいくのかがわからなくなってきている。
このエピソードでは、ハート夫人に続いてアリスが死を迎える結末になっている。だんだんアガサと行動を共にしていた魔女軍団たちが画面から消えて行くのでは、と思わせる展開になっていて、この先のリリアやジェン、リオたちの運命を予感させるものになっている。
音響効果は結構臨場感あふれるものになっていて、ホラーテイスト満載である。放送時間が短いのもテンションよく展開して行くので、物語に没入できる。
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