あらすじ
ロミュランの船が謎の船と遭遇する。その船の攻撃を受けて、ロミュラン船は破壊される。
中尉に昇進したマリナーだったが、昇進に不満があった。副長が「なんとかする」と話ししていたのを聞いて、余計に腹が立っていた。
同じく中尉に昇進したボイムラーとテンディは、少尉の寝るベッドから離れ、個室を与えられる。ただ、ボイムラーの与えられた個室はワープドライブの光が直接入る部屋で、生きた心地がしなかった。やむなく、別の部屋を与えてもらうが、今度はホロデッキに隣接した部屋で、ホロデッキの音が直接響いてしまい、やはり落ち着けなかった。
ラザフォードは唯一中尉に昇進しなかったのであるが、なんとか1日で中尉に昇進しようと、ビラップスに認めてもらおうとする。しかし新入りの少尉がラザフォードより新しいテクノロジーをビラップスに披露してしまうため、ラザフォードが注目を集めることはなく、中尉に昇進する機会を逃していた。
マリナーは副長と新人の少尉とともに異星人の動物園に赴く。その動物園に間違って人間が捕まってしまい、動物として見せ物になっていたため、人間を解放するために動物園に向ったのである。マリナーは、副長の企みを阻害しようと企んでいたが、その動物園で生命体の骨だけ食べる凶悪な動物、ムープシーが檻から抜け出してしまい、マリナー達に危機が迫る。
ラザフォードは中尉に昇進できず落ち込んでいたのだが、テンディと話していた時に、中尉に昇進するチャンスがこれまでも何回もあった、という事実を述べる。それを聞いたテンディは、ビラップスに「ラザフォードを昇進させられないか」と尋ねると、あっさり昇進できてしまった。
ムープシーの脅威から逃げていたマリナー達だったが、ムープシーが骨を食べる動物であることから、副長がマリナーに「自分の顔を殴れ」と命令し、マリナーが副長の顔を殴って歯を抜き、その歯を餌にムープシーを檻の中に閉じ込めようと画策する。
感想
今回も爆笑の展開が待ち受けていた。中尉になったことが気に入らないマリナーと、マリナーを陰から支える副長との噛み合わないやり取りの数々とか、少尉の時に過ごしていたベッドから離れて個室をもらったはいいが、環境が悪く精神的に追い詰められるボイムラーとか、ただ一人少尉のままのラザフォードが中尉に昇進すべく奮闘する姿とか、軽い展開が続くのでお気楽状態で鑑賞できる。
その一方で、セリトスには新しい少尉が着任してきて、マリナーやラザフォードと絡んでくるので、中尉に昇進した主要キャラと新人少尉との立ち位置も見どころの一つである。
メインの話はエイリアンの動物園に人間が入ってしまったために解放交渉に臨んだマリナーと副長、新人少尉が、ムープシーという可愛いくせに生命体の骨を丸ごと食べてしまう怪獣に襲われ、解決策を考えるという展開である。意外なラストといい、ラストに至るまでのマリナーと副長、新人少尉とのやり取りが物語の肝になっている。
まだ、本編には絡んでいないが、謎の船が前回のクリンゴン船に引き続き、今回のエピソードでロミュラン船を破壊するというのは、気になるところである。目的も正体も不明なので、今後セリトスにどう絡んでくるのかが気になってしまう。
Amazon Prime Videoは4月からCMが基本入るようになったという話ではあるが、Paramount+チャンネルについて言えば、CMは入らない。少なくとも2エピソード見た限りではCMは流れなかった。また、Amazon Prime Video経由のParamount+では5.1chサラウンドで再生されるので、今回のエピソードでは、ホロデッキの音に悩まされるボイムラーの心境が5.1chの音の配置でよくわかるようになっていて、効果的だった。
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