デアデビル:ボーン・アゲイン シーズン1第9話「地獄行き」(Disney+)

あらすじ

脱走したポインデクスターは、フィスクを殺そうと目論むが、マードックがフィスクを庇ったため、フィスクは無事だった。その代わりにマードックは重傷を負う。マードックは重傷を負ったとき、ポインデクスターが1年前にフォギーを殺したとき、ヴァネッサがポインデクスターに指示していたことを知る。それは、フィスクが推し進めようとしている港の再整備計画とも関係していた。

フィスクはマードックを怪我の悪化で死んだことにすべく、配下の者を病院に差し向ける。そして、電力会社に言って、ニューヨーク中を停電させるよう指示する。ガロ本部長とは対立し、ガロ本部長はシーラと協力してフィスクの悪事を暴こうとする。

ニューヨーク中の電気が消えた頃、フィスクの配下の者はマードックを抹殺しようと病院に行くが、病院はもぬけの殻だった。マードックは自宅に帰り、カレンの手配でパニッシャーことフランクと面会し、フランクはマードックを守ることになる。

フィスク配下の警察の特別部隊はマードックの家を襲撃するが、デアデビルとなったマードックとフランクによって撃退される。そして、カレンとともにフォギーが1年前、どんな裁判をしようとしていたのか、なんのためにフォギーが殺されたのかを探ることになる。

フランクは特別部隊の前に現れ、パニッシャーを信奉する彼らと対峙するが、特別部隊の数の多さには勝てず、捕まってしまう。

マードックはフォギーの裁判資料を手に入れて、フィスクが市長となって、港の再開発で自分の犯罪を好き勝手にできるようにする目論みであることを知る。マードックは港にいる特別部隊と戦おうとするが、カレンに止められる。

一夜明けて、ニューヨークに電気は戻ったが、ガロ本部長を殺したフィスクは、議会をも制圧し、自分の手の中に掌握する。そして、ニューヨークに戒厳令を出して、自警団の活動を制限し、市民の活動も制限する。

感想

シーズン1の最終回は、かなりテンションが上がるエピソードだった。それも、物語は完結せず、シーズン2に持ち越しというかなり焦ったい展開になっている。シーズン2が制作されるのは確定で、物語最後で「デアデビルはシーズン2で戻ってくる」という字幕が出るので、このシーズン1最終回の続きはシーズン2で描かれることになる。

それでも、第1話から持ち越されていたマードックの親友であるフォギーが殺された裏事情や、フィスクことキングピンが市長になって何を企んでいるのかが見えてきて、物語的には相当面白い。最終回なのに物語が収束方向を見せないというのは、異例である。

物語としては、デアデビルとパニッシャーことフランクが大活躍するので、アクションシーンでも見応えがある。ただ、バイオレンス色が相当強い。血糊は大量に出てくるし、どぎつい描写も少なくない。大人でないと精神的に悪影響を及ぼす恐れはある。

物語は、キングピンの市長になっての真の狙いは見えたし、パニッシャーことフランクの戦いぶりやその後の展開、デアデビルことマードックがキングピンの悪事に立ち向かう姿など、最終回に相応しい場面は色々ある。それでもポインデクスターも逃走中だし、解決していない問題は山のように積まれている。

最終回なので、エンドクレジット中におまけ映像は入っている。牢屋に入ったフランクが何かをしでかすのだが、これもシーズン2に持ち越し案件である。

Netflix版「デアデビル」は未見なので、この「デアデビル:ボーン・アゲイン」が初めての「デアデビル」シリーズ鑑賞になったが、キャラクターが一部わからないという問題を除いて、完成度が高いドラマだったと思う。シーズン2がいつ配信されるかはわからないが、続きは気になるところである。

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