映画「スター・トレック:セクション 31」(Fire TV Stick 4K/Paramount+/Amazon Prime Video/HD)

レビューの詳細は、スター・トレック:セクション 31(HD/Paramount+/Amazon Prime Video)|Fire TV Stickで観た映画のレビューを参照のこと。

日本におけるParamount+のサービスは、本国アメリカでの配信からしばらく時間を経過してサービス開始する傾向にある。この「スター・トレック:セクション 31」も本国アメリカでは2025年1月から配信されていたのに、日本では3ヶ月後の4月末になってようやく配信開始されている。見られないよりはマシだが、日本におけるParamount+の戦略に力が入っている感じはしない。

2025年1月にアメリカで配信開始しているので、すでにネット上ではこの作品の評価が上がっていて、「スター・トレック」ファンが多いアメリカですら、酷評の嵐である。レビューの詳細でも書いたが、Rotten Tomatoesの評価は酷評の嵐だし、IMDbでも3.8/10と相当低い。その情報だけは先に仕入れてしまっていたので、どれだけひどいかを確認するために今日視聴した次第である。

見た感想はレビューに書いたが、「スター・トレック」シリーズの一つとして見なければ、B級アクション映画としてそれなりには楽しめる。しかし、「スター・トレック」シリーズの一つとして見た場合、また、タイトルにある「セクション 31」という「スター・トレック」シリーズにおける影の組織を描いた物語として見た場合、世界観を破壊しているし、物語の連続性を感じさせることができないものに仕上がっている。

見どころは唯一ミシェル・ヨー扮するフィリッパ・ジョージャウの活躍のみなのだが、これもジョージャウという「スター・トレック:ディスカバリー」で登場して魅力的な悪役として動いていたことを考えると、ヒーローとして描いていいのか? という疑問が頭の中から湧き出してくる。

単なるアクション映画として見たら、B級映画として見られなくもないが、「スター・トレック」の世界観として見たら、ダメな出来の作品になっているのは残念である。

また、これはAmazon Prime Video内のParamount+チャンネルと多分他の配信サービスでもそうみたいだが、セリフと字幕が全くズレていて、物語が理解できないという問題もある。セリフと字幕のズレは数秒以上あるので、物語を理解できないのである。ここはAmazon Prime Videoには猛省を要望したい。

唯一褒められるは、5.1chサラウンドの演出である。本国アメリカではDOLBY ATMOSで配信されていたので、そのベースになっている5.1chのサラウンドの演出も臨場感に溢れていて、それだけで出来の悪い物語をカバーしていると言える。5.1chのサラウンドで配信しているのはAmazon Prime Videoぐらいで、WOWOWオンデマンドやJ:COM Streamでは2.0chステレオだろうから、後者で見ると、残念感が強いと思う。

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