セゾンカードのプライオリティ・パス サービス改悪の原因は、無料利用者が多数でカード会社の収益を圧迫していたから

2日前に、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードに追加できるプライオリティ・カードのステータスが12月1日から下がるという話を書いた。その時には「ゴールドカードの会員増えているから、制約をつけたのかな?」みたいな話を書いたと思う。

それは、今日の東洋経済ONLINEでセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードのプライオリティ・パスのステータスが下がる理由を赤裸々に書いていて、納得してしまった。

東洋経済ONLINEによると、2023年あたりからプライオリティ・パスの運営会社が、羽田空港や成田空港で、空港ラウンジのみならず、レストランやマッサージなどを無料、もしくは割引料金で受けられるサービスを始めてしまったのが原因の一つと言われている。

同じ時期にSNSを通じて、これらレストランやマッサージなどの無料、もしくは割引料金での利用が得だという口コミが広まってしまい、海外旅行での利用ではなく、国内旅行での利用にまで拡大してしまったとのこと。ひどい場合は、昼間に出発空港でランチをプライオリティ・パスで無料で食べ、夕方から夜にかけては到着空港で夕食をやはりプライオリティ・パスで無料で食べるなど、1日にプライオリティ・パスを複数回利用するパターンが急増したそうである。

プライオリティ・パスによる利用料金はカード会社が負担しているのであるが、国内旅行でカードでの支払いもほとんどない旅行者が、プライオリティ・パスを使って無料でサービスを受け続けてしまったために、カード会社の負担が相当重くなってしまい、サービスを改悪しなければ持たない状況になった、という説のようである。

東洋経済ONLINEの記事によると、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの場合は、3月から1万円も年会費を上げた手前、サービス改悪には踏み切れなかったようである。年会費という原資がある手前、当面はプライオリティ・パスのステータスは変わらないようだが、実はこれも未来永劫続くかというとそうでもないらしい。あくまでプラチナカードにおける収益次第らしい。

そう考えると、無料に群がる人たちが原因でサービスが改悪されるのは、結果としてはやむなしだが、個人的には腹立たしい。2日前にも書いたが、僕は現在セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードをしているし、カードもそこそこ使っていてカード会社に利益を落としているはずなので、プライオリティ・パスのサービス改悪は勘弁してもらいたいなと思う。別の会社が同様のサービスをするのであれば、それでもいいが。

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