補給物資を調達したヴォイジャーは異星人であるアートゥリスを次の星系まで乗せていく約束をした。アートゥリスは言語の理解に長けていて、コンピューターのデータ解析にも詳しかった。そのことを知ったジェインウェイは彼を数カ月前に受信しながらデータの劣化が激しくて解析できずにいた艦隊からのメッセージの解析に当たらせることにする。その結果ある座標が示され、そこに行くと連邦の新造艦ドーントレスがあった。この船はスリップストリーム航行を備えており、わずか数ヶ月で地球に帰還できるというものだった。しかしそのことに疑念を抱いたジェインウェイはトゥヴォックに秘密裏に調査を依頼、謎に迫ることになる。
第4シーズンラストの今エピソードはスター・トレックシリーズとしては珍しくシーズン・クリフハンガー物になっていない。意外にも第3シーズンラストと第4シーズン最初の回で描かれたボーグと生命体8472の戦いに関係する物語となった。そして今回の物語はセブンと艦長の関係を一歩高める話にもなっている。艦長がボーグと手を組んだことで被害にあっている種族がいるという考えたら当たり前だが普通描きそうもない話を、ちゃんと描いているところはスター・トレックらしいとも言える。そしてセブンの地球帰還に対する複雑な心境と、それを支える艦長の交流も見所の一つである。しかし、これで第5シーズンは大人しく話が始まりそうな予感がする。第4シーズンを振り返ってみると、やっぱり新加入のセブンを描いた話が多かったような気がする。元ボーグという設定が面白いのだと思うが、人間的感情を持たないセブンが徐々に人間性を持ち始めるという展開が繰り返し描かれる。ただ、ドクターと話が似通ってしまうのはしょうがないと思うが。
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