∀ガンダム 第50話「黄金の秋」

ギンガナムの操るターンXと、ロランの操るターンAの死闘は続いていた。月光蝶の作動を防ごうと、コレン軍曹や、ディアナたちは、体を張った防御をする。ターンXとターンAは相打ちになり、ギンガナムとロランが生身での戦いを行うが、月光蝶によりギンガナムはそれに取り込まれ、ロランはぎりぎりで難を逃れる。そして戦いは終わり、ロランはディアナの面倒を見るためにソシエたちと別れる。キエルは身代わりとしてディアナの振りをして、月で指揮を執ることになる。その他の面々もそれぞれの道を歩みだした。

最終回ということで、話のボルテージは最高潮に達するが、後半の戦後の話は物語の余韻が深々と残って、いい感じに終わったと思う。ソシエがロランのことを気にかけていたのは、寂しい感じもするが、ロランはディアナの余生を看取ることを選んだのだから、仕方のないことである。ディアナの代わりにキエルが月の女王になるというのもありかなと思う。

1年にわたってこの「∀ガンダム」を観てきたが、ロボットアニメの割にはロボットの活躍しない人間ドラマとしての印象が強かったように思う。そして、かつての富野監督の作品のような殺伐とした雰囲気が払拭されていたのは新鮮であったと思う。ガンダムとは銘打っているが、ターンAがあまり活躍しないのも斬新だったと思う。ヒットはしなかったと思う作品だが、内容的には見応えがあったと思う。

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