映画「佐野元春 WITH THE HEARTLAND/FILM NO DAMAGE」(Blu-ray)

音楽

2013年に全国の映画館で再公開された、佐野元春の初期のライブ「ROCK & ROLL NIGHT TOUR」をメインにいくつかのバックステージを収録した映像が、この「FILM NODAMAGE」である。1983年に全国のホールで公開後、所在が不明になっていたこの作品がフィルムが見つかり、劇場再公開されたのが2013年。その後、「NO DAMAGE DELUXE EDITION」の3枚目のディスクとして、DVDの2chサウンドでリリースされている。今回、公開35周年を記念してBlu-ray/DVDで単独リリースされたのが、特徴である。しかも、Blu-rayは30周年の劇場公開時にリミックスされた5.1chサラウンドの収録がされているのが、大きなポイントである。すでに2013-2014年に映画館とDVDで鑑賞済みなので、内容の感想は省くが、今回佐野元春の映像作品で5.1chサラウンド収録は初めてなので、そこの感想を書きたい。5.1chサラウンドは、中野サンプラザのライブシーンで最大限に効果を発揮し、各楽器の音響がフロントからサラウンドに包囲感を得るデザインになっており、リアル感を感じるような構成になっている。観客の声援は、主にサラウンドチャンネル中心で、臨場感を感じるところである。佐野元春ファンで5.1chサラウンドで鑑賞できる人がどれだけいるかは知らないが、システムを持っているならば、是非とも5.1chで再生すべきである。映像は、元が16mmフィルムなので高画質というわけにはいかないが、16mmフィルムの粒状感はよく表れていると思う。解像度もそんなに不満を感じないし、色の再現性も悪くない。家のビデオ環境がDVDの再生しかできないというのを別にすれば、Blu-rayを購入して見るのが理想と言える。佐野元春ファンなら購入必須の作品といえるし、サラウンドマニアにもオススメしたい作品である。

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