映画「ブラック・ウィドウ」(IMAX 2D/ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13)

本来ならば、2020年のGWに劇場公開される予定だったのが、新型コロナウイルス感染拡大のために、何度も公開延期を繰り返し、ようやく2021年7月8日に劇場公開、9日にDisney+でのプレミア・アクセスでの配信によって公開されたのが、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ4の最初の作品になるはずだった「ブラック・ウィドウ」である。ファンの期待も大きかったのか、まだ福岡市では蔓延防止等重点処置発令中ではあるが、IMAXのチケットの売れ行きは好調のようである。また、DisneyがDisney+で有料料金ながらインターネット配信をしているのに反発してか、T・ジョイ博多ではロードショー公開されていないので、ユナイテッド・シネマの一人勝ちの様相を呈している。話は、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間の出来事で、ナターシャ・ロマノフことブラック・ウィドウが、自身を育てられた組織、レッドルームとその親玉ドレイコフを倒すべく、偽りの家族と共に戦いに身を投じる、という話ではあるが、ナターシャの知られざる過去が分かったのは、面白い展開だったと思う。本当の家族がおらず、レッドルームによって派遣された偽りの家族が、彼女の生きがいになっているところなどは、孤独な暗殺者というナターシャの位置付けを強く感じさせるもので有った。また、アベンジャーズがなぜ彼女にとって大切なのかもわかるようになっているのは、本映画の特徴であると言える。IMAXでは、いつくかのシーンで、IMAXのフルサイズでの上映になっていて、迫力がある。そして、ラストのおまけ映像は、おっと、次の作品への目配せをさせるところがあり、そのバトンタッチが気になるところである。総じて、面白い内容の映画だったと思う。

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