レビューの詳細は、007 スペクター(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビュー を参照のこと。ダニエル・クレイグが007を演じるシリーズ4作目にして、通算では24作目になる作品が、この「007 スペクター」である。この映画は前作「007 スカイフォール」に引き続きサム・メンデスが監督を務め、ストーリー的にも「007/カジノ・ロワイヤル」以降のダニエル・クレイグ版007のストーリーの伏線を回収しているため、この映画単独での評価は難しい。過去のダニエル・クレイグ版007を見ていることが前提で作られているため、この作品だけを見た人からは不親切な展開になっている。ただ、個人的にはそこそこ楽しめた。上映時間が148分と長いことを除けばだが。伏線の回収はいいのだが、そこに至るまでに謎が色々発生してしまい、頭が混乱しかかってしまう作りになっているのが難点ではある。映像は4K/DOLBY VISIONで収録されている。マスターデータが4Kなのでネイティヴ4Kでの収録になっていて、見通しの良い精彩感のある映像になっている。またHDR効果もよくできていて、ボンドが駆け巡る世界の様子が色彩で表現されているのがよくわかる状況である。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chであるが、サラウンドチャンネルを積極的に活用していて、イマーシヴなサラウンドをDOLBY ATMOSやdts:X抜きで再現しようとしているところは好感が持てる。
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