映画「シャッター アイランド」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

 レビューの詳細は、シャッター アイランド(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。2010年に輸入盤Blu-rayを買っておきながら11年経ってもBlu-rayで見ることはなく、iTunes Moviesのバーゲンセールで4Kマスター版が売られていたので購入し、また、上映時間が長いので放置していた作品が、この「シャッター アイランド」である。会社の夏季休暇中で時間にゆとりがあるので、今日ようやく鑑賞したが、予想外に面白く、クライマックスの大どんでん返しが衝撃を持って心を打った作品である。物語は、1954年のボストンの沖にある精神科病棟でレイチェルという女性患者が行方不明になり、テディとチャックという二人の連邦保安官が島にやってきて、レイチェルの行方を探すものの、実はテディには別の目的があって、自分の妻を殺したレディスという男に復讐するために島にやってきた、という展開である。物語は、過去のテディの体験したことと、現在の島でのレイチェル捜索が行き来し、テディが次第に自分を見失っていく過程が克明に描かれている。そして、レイチェル捜索と、レディスに復讐を図るテディが遭遇する真相には、唖然としてしまう。まさかそんな結末になるとは思わなかった、という大どんでん返しである。そのクライマックストラストのその後の展開を予想させる演出には、深い余韻を持って映画を見終わっている感じがする。映像は4K/DOLBY VISIONでの収録で、素晴らしい解像度と、高コントラスト、多彩な色彩があふれていて、映画を彩っている。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chではあるが、周囲に広がるサウンドフィールドが効果的に映画を演出している。予想外に面白い映画であると言える。

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