レビューの詳細は、プレデター:ザ・プレイ(4K UHD/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。20世紀スタジオが誇るエイリアン物のひとつである「プレデター」シリーズの最新作が、この「プレデター:ザ・プレイ」である。全世界どこでも劇場公開はしていない模様で、アメリカではDisney+傘下のHuluで配信開始され、配信開始後3日間の視聴時間が過去最高の成績を残したというニュースが伝わってくるほど、人気のある作品である。日本でも同日にDisney+のブランドの一つであるSTARから配信が開始されていたので、本日、観賞した次第である。
物語は人間狩りを行うプレデターと狩られる人間との死闘を描いたもので、それは他のエピソードと違いはないが、この「プレデター:ザ・プレイ」では、舞台を最初の「プレデター」の300年前に設定し、アメリカ先住民とプレデターとの戦いというかなり兵力に差のあるシチュエーションで展開しているところは面白いと思った。ただ、主人公である少女、ナルが一人前の戦士になろうと奮戦する中でプレデターと対決していくという展開なのだが、ナルの成長ぶりがなかなか進展せず、クライマックスまで成長しないので、観ていてイライラさせられるところはあったと思う。ナルの兄であるタアベの方が優秀で、彼がプレデターを倒せるのでは、と一瞬思ったりもした。実際プレデターを負傷させるのもタアベだし。
ただ、プレデターが姿を現し始めてからの人間狩りのシーンは、結構面白い。どぎつい残虐シーンも多めで、Disney+でこういう映画を配信していいのか?と思ったぐらい。まあ、ブランドをDisneyではなく、STARで配信しているので問題ないのかもしれないが。
映像は4K/DOLBY VISIONで収録されているので、高精細な映像かつ厳密に管理された色彩表現が魅力的な映画である。臨場感はたっぷりある。音響もDOLBY ATMOSで収録されていて、オブジェクトが縦横無尽に動き回り、頭上を覆うかのような音場感や、プレデターの移動感など、聞きどころ満載である。作品的には割と面白く、上映時間も100分と短いので、お勧めしたい作品である。
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