第95回アカデミー賞の行方をYouTubeで追いかける-「エブエブ」主要部門獲得、「西部戦線異状なし」躍進

今日、2023年3月13日は第95回アカデミー賞授賞式が開催される日である。映画ファンの僕的には大変関心のある賞ではあるが、日本では授賞式の様子はWOWOWでの独占放送になっていて、加入者ではない僕はリアルタイムでの授賞式は見られない。それで、ネットで絶えず賞の行方を追いかけていたのであるが、TV Bros.WEBというTV番組紹介雑誌の運営するYouTubeのチャンネルで、映画評論家の柳下毅一郎氏と渡辺麻紀氏がWOWOWの中継画面を見ながら言いたい放題に放談するライブストリーミングを見つけて、それを視聴しながら、オスカーの行方を見守っていた。

WOWOWの画面が映るわけでもないし、賞の発表についても字幕も何も出ないので、二人の会話から賞の受賞について推測するしかないのだが、それでもリアルタイムでオスカー受賞を楽しめるのはありがたい。

賞に関して言えば、衣装デザイン賞で「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」が受賞、視覚効果賞で「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が受賞、音響賞で「トップガン:マーヴェリック」が受賞しているのは妥当だと思うが、Netflix配信限定の「西部戦線異状なし」が国際長編映画賞の他に撮影賞、美術賞、作曲賞と計4部門獲得で想定外の頑張りを見せている。「ザ・ホエール」の主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2冠受賞は奮戦したと思う。そして、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、監督賞、主演女優賞、作品賞の7部門制覇という快挙を成し遂げた。

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の7部門制覇は特にミシェル・ヨーの主演女優賞とキー・ホイ・クァンの助演男優賞を始めとして、アジア系パワーが炸裂した作品だと思うが、すでに2度見ている僕的には嬉しい受賞である。ただ、まだ未見の「西部戦線異状なし」が技術賞で結構受賞しているのが驚きであり、これは近日中に見なければ、と思わせる快挙である。

いずれにしても、今年のアカデミー賞ほどワクワクするものはなかったし、自分が評価した映画がだいたい受賞しているのは、映画ファン的に嬉しいことである。予想が当たったのもあるし、予想外の受賞になった作品もあるが、今後の作品視聴に繋げていきたい結果だったのではないかなと思う。

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