母、危篤

今日の朝、病院に通院している時にiPhoneに着信が入った。080から始まる番号だったこともあり、電話を取らないでいたのだが、iOS 18からの機能でiOS自体に留守電機能がついたので、留守電が入っていた。

病院の受診が終わって、コーヒーショップに入って、留守電の内容を確認した。iOS 18の留守電機能は留守電の内容を文字起こししてくれるので、その文字起こしを読んだのだが、間違い電話かな、と思うような内容だった。でも、間違い電話にしてはなんかおかしいとも思っていた。

そんな確認をしているうちに、同じ電話番号からまた着信が入った。それで今度は電話に出た。すると、電話の相手は特別養護老人ホームの介護士であり、どうも母は特別養護老人ホームにショートステイで生活していたのだが、朝、「気分が悪い」と言った後、心肺停止状態になって、病院に緊急で担ぎ込まれたという。それで、父には連絡を取ったのだが、僕にも病院に至急来て欲しい、と連絡を取ったということだった。

今日は朝に病院の通院をしたあと、午後から映画館で映画を観ようとチケットの予約もしていたのだが、母が心肺停止状態で病院に担ぎ込まれた、と聞いては、映画なんか見ている場合ではなかった。コーヒーショップで話を聞いたあと、そのまま電車で母が担ぎ込まれた病院まで駆けつけた。

病院では、集中治療室で母の治療をしていた。心肺機能は復活したのだが、自力では呼吸できないので、医療機器で酸素を肺に送り込んでいた。当然意識も何もない。僕が一番に病院に到着し、次いで父が、最後に弟が到着した。

母の状態を見ると、「もう助からないだろうな…」という思いしかなかった。延命処置はしているが、いつこの世を去ってもおかしくない状態である。それでも、冷たい母の手を握ったりしていた。医療機器ではしょっちゅう警告音が鳴るので、気が気ではなかった。

午後になってから、弟の家族も病院に駆けつけ、危篤の母に面会した。その様子はわからない。集中治療室に大人数を入れるわけにはいかない、というのが病院の決まりのようだからである。

弟の家族が母と面会したあと、ファミレスで状況等を話し合い、一旦は各家庭に戻る、何かあったら電話連絡が入るから、その時にまた病院に駆けつける、という段取りになった。それで、今は一旦家に戻っている。

僕が福岡から横浜に住まいを移したのは、母の認知症の介護に疲れる父のフォローをするためだったのだが、あまりに急な危篤状態に、冷静な思考を持つ一面、喪失感や例えようのない感情に襲われている。ただ、危篤の母に会えたのは横浜にいたからだと、納得させようとしている自分はいる。福岡だったら、動くのに相当の時間がかかっていて、今頃ようやく病院に着けるか、まだ移動中かの段階だっただろうから。

母の容態が今後どうなるのかは神のみぞ知るだが、今週末の連休は当初の出かける予定を変更して、最悪の事態に備えざるを得ないだろうな、とは思っている。

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