アガサ・オール・アロング シーズン1第8話「続け友よ 栄光の地へと」(Disney+)

あらすじ

死んだアリスは、死後の世界でリオに連れられるようにどこかに行ってしまった。リオはまさしく、死神だった。それもアガサにとって強敵の。

そのアガサの前にリオが現れ、ビリーの存在が生死の不安定さを醸し出しているため、彼を連れて行きたいとアガサに申し出る。アガサは自分の魔力の復活と引き換えに、ビリーをリオに引き渡す約束をする。リオは、魔女の道の一部を切り取り、その中に消えた。

アガサは、ビリーとジェンと再会し、最後の試練に立ち向かおうとするが、その場所は出発点だった。狂乱するアガサだったが、ビリーは、脱いだ靴を履く行為に出る。アガサとジェンもそれに倣う。

靴を履いたビリー、アガサ、ジェンはアガサの家の地下室らしき場所で意識を取り戻す。地下室といっても、野菜を育てる照明と、ビリー、アガサ、ジェンが格納されていた遺体置き場があるだけだった。そこで、アガサは最後の試練を受ける場所のはずだ、と認識するが、何も起こらず、ジェンは消えてしまう。

ビリーは、双子の兄弟トミーを探すが、彼もまた消えてしまう。残ったアガサは、自分が持っていたペンダントを取り出し、その中に入っていたたんぽぽの種を見つけ、それを地下室の割れた床から見える土に埋める。野菜を育てる照明が次々に消えていくが、ギリギリのところでたんぽぽの種は身を結び、花を開いてまた種をつける。

そして、最後の試練が終わったアガサは、地下室から地上に出るが、そこにはアガサを連れ去って死に向かわせようとするリオがいた。リオの死の誘いに抗えないアガサではあったが、パワーを身につけたビリーが戻ってきてアガサにパワーを与える。そして、アガサは再び魔女として君臨する。

しかし、アガサはリオにキスをして、彼女の死の魔力を吸い取り、自ら死を選ぶ。彼女の遺体はすぐに朽ちて植物になっていった。生き残ったビリーは、ウイリアムとして両親の元に戻る。

ビリーは、ウイリアムとしての自室に戻り、室内をよく見回す。そこには、魔女の道で体験した事柄を彷彿とさせるフィギュアや絵画などがあった。自分にキーワードがあることを知ったビリーは、そこで何者かに遭遇する。

感想

最終回ひとつ手前のエピソードは、謎が解決の方向に向かうのかと思ったら、さらに謎が増えていて、結構混乱させられるようなエピソードだった。前回のエピソードの感想で書いたように、ジェンは今回のエピソードでやはり消え、リオが最後の敵になっているようには思えるが、最終回でどう展開されるのかが、全くわからない状況なので、最終回への期待は大きく膨らむ。

このエピソードでは、最後の試練をアガサたちが受けると言う話ではあるが、最後の試練が魔女の道を歩き出した出発点で起きたことというのが、意外であった。その前に、ビリーの存在自体が生命の生死に対して不安定をもたらしているというリオの言葉にも、ビリーが最終回でどうなるのかという疑問が湧いてくる。

そして、魔力を失ったアガサはビリーの手によって魔力を取り戻すのだが、自らリオに取り憑いて死んでしまうという展開も意外性があり、これで最終回の展開をどうするのか? という疑問が強く残っている。

ラストのビリーことウイリアムの部屋の飾り自体が、魔女の道で体験した物事全てが飾られているという事実も意味がわからない。いや、薄々推測できるのだが、最終回の種明かしを見ないとスッキリしないところがある。

どちらにしても、最終回を前にしてのエピソードはどんでん返しの連続で、理解できない展開になっている。ラストがどう落ち着くのかが、気になるところである。

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