実家に山芋を取りに行く

先日、父から電話があった。話のメインは母が加入していた保険の手続きについての報告だったが、電話の最後に「山芋を買ってきたから、取りに来てくれ」と言われた。正直、僕は普段ほとんど料理をせず、スーパーで惣菜を買って済ませる生活をしているので、「山芋をもらっても困る」と正直に伝えた。しかし、父は「山芋なんか、すりおろし器を買ってとろろにすればいいだろう」と軽く返してきた。

それから、「いつ取りに来る?」と聞かれた。平日は仕事のストレスでいっぱいで、土日は何もしたくない僕にとっては迷惑な話だったが、「弟も取りに来た」という話を聞いて、僕も行かざるを得ないと腹をくくった。結局、「14日の昼に行く」と答えた。

ところが、13日の夜は残業で21時半まで働き、寝たのは深夜0時を過ぎていた。睡眠時間は6時間ほど。疲れが抜けない状態だったが、約束を守るため、翌朝10時ごろ家を出て実家へ向かった。

実家に着くと、まず山芋とポンカンを手渡された。僕はそれをリュックに詰めた後、母の保険に関する書類を父から見せられたので、一応iPhoneで写真を撮っておいた。これらの書類を使うことはなさそうだが、念のためだ。

今回の「山芋を取りに来てくれ」という件も、実のところ、独り身になった父が寂しさを紛らわせるために子供たちを実家に顔を出させる方便なのだろうと僕は思っている。だから、その後は父と二人で昼食をとることになった。出前のピザを食べながら、何気ない会話を交わしたが、僕は睡眠不足と疲労で内心あまり気分が良くなかった。

昼食を終えた後、父は「夕食も食べていけ」と言ったが、僕は断った。週末は一人で静かに過ごしたいという思いもあって、「いや、帰るよ」と伝え、家路についた。途中でスーパーに立ち寄り、食材を買ったついでに山芋をすりおろすためのすりおろし器も購入した。

家に帰り、改めて山芋をじっくりと眺めてみると、意外といい値段のものだと気づいた。これでは邪険に扱うわけにもいかない。仕方なく、すりおろし器を使ってとろろを作り、食べることに決めた。

次に実家へ顔を出すのは、正月になるだろうと思う。弟家族の訪問予定を確認し、その日に合わせるつもりだ。どのみち、姪にお年玉を渡さないといけないから。

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